「アンソロジー カレーライス!!」
昨年読んだ「アンソロジー お弁当」に続いて、カレーライスの方も借りてきました。
カレーライス大好きです。
家でも毎月1回大量に作るし、外食でも食べます!!
カレーを作っておくと、仕事から帰ったら温めるだけで晩ご飯にできるからいいですよね。
カレーとお弁当ならカレーの方が好きだと思うんですが、エッセイを読む分には、軍配はお弁当に上がりそうです。
どういうことかというと、まずカレーライスの方は男性の書き手が多かった。カレーっていうのは家庭的な献立であると同時に男性的な冒険とも相性がよろしいようです。
また、お弁当と同じくカレーの方も郷愁を感じさせる食べ物には違いないけど、今と昔では家庭でのカレーの作り方が変わってしまっていたのです。
私の場合、子供の頃はカレーといえばハウスバーモンドカレー。
一方、もっと上の世代になると、各家庭で小麦粉など調合して作っていた模様。
これでは読んでいても郷愁よりほほーう、そうなのか、と言う珍しさが先に来てしまう。
てなことを書いていて、お弁当同様やっぱりカレーも人を雄弁にするのだなあと気づいた次第です。
二兎社公演 「書く女」能登演劇堂にて
今日は黒木華さん木野花さん平岳大さんのお芝居です。能登演劇堂って初めて来た。 pic.twitter.com/j1EK8oV8pZ
— /*daichi*/ (@4daichi14) 2016, 2月 6
黒木華さんのファンです。
明日は立春
若林正恭 「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込」
FC2から移行してきて最初の記事です。
過去の記事もちゃんと読めてるといいんだけど。
突然ですが「しくじり先生」というテレビ番組が好きです。
先生役で出演されるタレントさんの豪快なカミングアウト話が面白いというのもそうなんだけど、一歩間違えたら嫌ーな感じになりそうな題材を、割とからっとした娯楽番組にしてるとこが見やすくて好き。
で、 どうして雰囲気が悪くないと感じるのかなと思ったら、関根勤さんをはじめとした生徒役のタレントさんたちがいいのかな、と。
つまり人の失敗話を興味本位で面白がって聞いているんだけど、上から見下したり、レッテル貼りをしたりしないし、先生役のゲストの話をまるっと引き受けて聞いてる感じが好きなんだな。(それって結構大切な気がする)
そんな「しくじり先生」で担任役をされている、オードリーの若林さんの本です。
お正月休みに読みました。
きっかけはピース又吉さんのツイートです。
オードリー若林さんの、完全版『社会人大学人見知り学部卒業見込』を読んだ。刺さりまくった。一つのことを考え抜いた論理的思考が凄まじい。これは誰にも真似できない。泣ける。でも、若林さんの、凄いとこは、それさえも感情で、情熱で、熱量で超越するところ。だから、好き。ありがとうございます。
— 又吉直樹 (@matayoshi0) 2015, 12月 27
これを目にした日の帰り、たまたま本屋に寄って立ち読みしたら、数ページで気に入ってしまいました。
自分も人見知りなところあるんですよね。
今年はもう42になるんで、もうずいぶん長いこと社会人してますけど、頭の中でぐるぐる考えてることって意外と進化していないのか、読んでいて何度も「分かる分かる!」ってうなずいてました。
頭の中でぐるぐる考えていることって、言葉にするのが難しいと思うんですけど(私はできません)、よくぞそれを文章にして、本にまとめてくださった!! と感動しきりですよ。
蛍光ペンで印つけながら読みたいくらい。
今年最初の読書はそんな感じでした。
大阪へ行ってきました。
先日忘年会で大阪に行ったさい、少し時間があったのでNHK朝の連続テレビ小説「あさが来た」ゆかりの場所を歩きました。
まずは大同生命大阪本社ビルで、広岡浅子さんと加島屋さんに関する展示を見学。
幕末期の帳簿を現代風の財務諸表に起こしたものだとか、新撰組・近藤勇の借用書だとかが展示されていました。
また、受付の方や守衛さんが気持ち良く対応してくださったのがドラマの中の「加野屋」のイメージと重なって嬉しくなりました。
それから緒方洪庵の適塾の前を通り、(適塾も、福沢諭吉生誕地である中津藩蔵屋敷も、加島屋があった場所のすぐ近所なんですけど、ドラマの影響で武田鉄矢さんをイメージしました)、大阪取引所の五代友厚像へ!
ドラマの五代様もかっこいいですが、こちらの銅像も男前でしたよ。
その他北浜レトロビルだとか中之島公会堂だとかを見ながらふらふら散策し、徒歩で梅田まで。
ちなみにその前日は露天神社(お初天神)にもお参りしました。
それから太融寺で淀殿のお墓にもお参りしました。こちらは14年の大河の影響で二階堂ふみさんで再生されてしまいます。
大阪といえばコテコテのイメージが先行しがちですが、色んな見所があって歩くのが楽しいです。
カーディガンを編みました。
今まで小さいものを編んだりしたことはあったんですが、編み物自体10年ぶりくらいです。
すんごいしょうもない動機なんですけど、ネットで手編みのセーター(プロの編み手さんが編んだもの)を見たらとても素敵で、でも、すんごく高くて、欲しくても簡単には買えない、なら自分で編んじゃえと。
途中で挫折したら毛糸代が無駄になる、、という一心で何とか編み上げました。
平日はほとんど時間が取れなくて、休みの日に集中して編んでました。
毛糸を買ってから完成まで、2か月近くかかりましたよ。
それで毛糸代もバカにならないんですよ。
ユニクロのニットなら2枚買えるんじゃないかってくらい。
でもその分軽くて手触りもよく、編んでいて気持ちよかったです。
(ダルマ手編み糸の「空気をまぜて糸にしたウールアルパカ(カセ糸)」っていう糸です。
それで思い出したんですけど、私が小さい頃って、手頃な値段でそこそこの品質の既製服って、まだあんまりなかったんですよね。
粗悪品か、デパートで買うようなちょっと高い服か、どっちかしかなかったような、、
それで母が手編みでセーターとか編んでくれて。
それも1回編んで終わりじゃなく、サイズアウトしたら解いてまた編みなおしてくれたり。
時間的に余裕があったのか、ものを大切にしていたからなのか。
こういう話って、「おばちゃんが子供の頃はね... 」って子供達に聞かせる話みたいですね ^_^;
「アンソロジー お弁当」
「男はどうだかしらないけれど女なら、自分の過去にあるおにぎりの影をたどると、誰しも大抵ちょっとした一代記の材料になるのではないかと思ふ。(中略)おにぎりで女一代記はわけなく書けさうである。白い飛び石のやうにおにぎりは女の過去に散在してゐるのだ」(幸田文「おにぎり抄」)
前から読みたかった本を図書館で見つけ、即借りました。41人もの豪華書き手による、戦前から現代にいたるまでの、お弁当を題材とした珠玉のエッセイを集めた一冊です。
読んでみて感じたことは、上に引用した幸田文さんの文章のとおり。
お弁当の思い出を振り返りながらしみじみ読みました。
母が作ってくれたお弁当や、自分で作るお弁当の工夫、誰かとどこかで食べたお弁当の思い出など、どれも親密な気持ちになりながら読みました。
それにしても本作におけるのり弁の人気といったら。
あれから2回ものり弁作りましたよ。
いつも時間がないため、私のお弁当はほぼ毎日同じようなものを詰めているんですが、それでも不思議と飽きないんです。
のり弁はまた作ろうっと。