読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

読んだ

佐々木譲 「廃墟に乞う」

佐々木譲さんの直木賞受賞作です。 こういう警察小説は、読み始めると夢中になり、一気に読み終えてしまうので、何冊買っても追いつきません。。 廃墟に乞う (文春文庫)(2012/01/04)佐々木 譲商品詳細を見る佐々木譲さんといえば、ということで本作も北海道…

今野敏 「半夏生」

半夏生とは雑節のひとつで夏至から数えて11日めあたり。 同じ名前の植物もあり、ちょうどこのころに花が咲いて、葉っぱが半分だけ白くなります。 お茶の先生の家にもあったけど、不思議ー。 半夏生―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)(2009/02)今野 敏商品詳細…

今野敏 「最前線」

引き続き臨海署安積班シリーズの短編集。 1日1冊ペースで読める、、 最前線―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)(2007/08)今野 敏商品詳細を見る表題作の「最前線」は安積班で一番影が薄い?桜井刑事の目線で刑事としての成長とは? をテーマにしたお話。 そして…

今野敏 「陽炎」

臨海署安積班シリーズの短編集。 陽炎 (ハルキ文庫―東京湾臨海署安積班 (こ3-16))(2006/01)今野 敏商品詳細を見る係長の安積警部補の活躍はもちろんですが、普段脇役っぽい村雨部長刑事や黒木刑事の目線で書かれた短編もあって、群像劇として楽しめます。 安…

今野敏 「残照」

臨海署を舞台にした安積班シリーズ。 残照 (ハルキ文庫)(2003/11)今野 敏商品詳細を見る殺人事件の容疑者は「伝説の走り屋」と呼ばれる少年、風間。 なんといっても風間のスカイラインGT-Rと交通機動隊・速水小隊長のスープラ・パトカーの高速バトル、峠バト…

今野敏 「神南署安積班」

引き続きハンチョウのシリーズ。 こちらは「蓬莱」とは違って安積警部補が主人公。 短編集でした。 神南署安積班 (ハルキ文庫)(2001/12)今野 敏商品詳細を見る安積警部補と安積班の面々 − 村雨部長刑事、須田部長刑事、黒木刑事や交通課の速水といった登場人…

今野敏 「蓬莱」

今野敏さんの警察小説、「リオ」のシリーズや「隠蔽捜査」のシリーズが大好き。 そこでテレビドラマにもなっている安積警部補のシリーズを読もうと思ったんですが、どこからどの順で読めばいいのかさっぱり分からず... 取りあえず講談社文庫の「蓬莱」から。…

東野圭吾 「聖女の救済」

ガリレオ先生のシリーズが文庫になってたので購入。 聖女の救済 (文春文庫)(2012/04/10)東野 圭吾商品詳細を見る被害者の妻・真柴綾音の雰囲気が「白夜行」に出てくる雪穂とちょっと通じるところがあって、読み始めた早い段階から怪しいわー、と思っていたの…

宮部みゆき 「蒲生邸事件」

時期的にぴったりということで、2・26事件をモチーフにした、宮部みゆきさんの「蒲生邸事件」を読みました。 蒲生邸事件 (文春文庫)(2000/10)宮部 みゆき商品詳細を見る時期がぴったりだった上に、読んでいる間に東京で大雪が降ったりして、二重にリアルと小…

今野敏 「疑心 - 隠蔽捜査3」

今野敏さんの「隠蔽捜査」シリーズ3作目、「疑心」を読みました。 疑心: 隠蔽捜査3 (新潮文庫)(2012/01/28)今野 敏商品詳細を見るアメリカ大統領が来日することになり、大森署の署長・竜崎は第二方面警備本部本部長に抜擢されます。 これが異例の人事だった…

北杜夫 「楡家の人びと」

少し読んでは中断し、中断してはまた読み始める。 いったい何ヶ月かけて読破したんだ... という。 楡家の人びと 第1部 (新潮文庫 き 4-57)(2011/07)北 杜夫 商品詳細を見る楡家の人びと 第2部 (新潮文庫 き 4-58)(2011/07)北 杜夫 商品詳細を見る楡家の人び…

奥田英朗 「オリンピックの身代金」

奥田英朗の「オリンピックの身代金」を読みました。 オリンピックの身代金(上) (角川文庫)(2011/09/23)奥田 英朗商品詳細を見るオリンピックの身代金(下) (角川文庫)(2011/09/23)奥田 英朗商品詳細を見る東京オリンピックが開催された昭和39年の東京が舞…

東野圭吾 「ガリレオの苦悩」

ガリレオシリーズ待望の文庫化。 ガリレオの苦悩 (文春文庫)(2011/10/07)東野 圭吾商品詳細を見る今作も理系小説で楽しめました〜。 科学的な切り口に唸りつつ、ちょっとホロっとさせるようなエピソードを絡めてあるお話が好きです。 第二章の操縦る(あやつ…

百田尚樹 「風の中のマリア」

すすめられて読みました。 なる程、面白かった! 風の中のマリア (講談社文庫)(2011/07/15)百田 尚樹商品詳細を見るオオスズメバチのワーカー(働きバチ)が主人公というのが斬新! 過度に擬人化してたり特別なエピソードを創作しているわけではなくて、オオス…

東野圭吾 「プラチナデータ」

今週読んだ本。プラチナデータ(2010/07/01)東野 圭吾商品詳細を見る東野圭吾さんの理系っぽい作品が好きです。 今回もDNAが、プログラムが... と理工学系キーワード盛りだくさんでした。 架空の科学技術がいろいろ出てきてて、でも、そのどれもがそのうち実…

太宰治 「斜陽」

夏は名作ブンガクが読みたくなりますねー。 ということで「斜陽」。 斜陽 (新潮文庫)(2003/05)太宰 治商品詳細を見る実は子どもの頃に1回読んだことあるんですけど、多分中学生くらい。 そのときはよく分からなかったなあ。 児童文学を卒業したあとの方向性…

三島由紀夫 「金閣寺」

久しぶりの更新です。 1ヶ月以上前ですが、三島由紀夫の「金閣寺」読みました。 金閣寺 (新潮文庫)(2003/05)三島 由紀夫商品詳細を見る三島由紀夫を読んだのは学生のとき以来なんですが、 圧倒的! 芸術的!一言一言が緻密に組み立てられた濃密な文章でした。 …

宮部みゆき 「チヨ子」

宮部みゆきさんの、ちょっと怖い話や不思議な話を集めた小説集。 チヨ子 (光文社文庫)(2011/07/12)宮部 みゆき商品詳細を見る怖い話もいいのですが、やっぱり人と人のつながりや温もりが感じられる作品がいいですね。 表題作の「チヨ子」や「石枕」など... …

太宰治 「ヴィヨンの妻」

夏なのでブンガクを。 ということでまずは太宰治から。 恥ずかしながら太宰作品、ほとんどが未読です、、ヴィヨンの妻 (新潮文庫)(1950/12)太宰 治商品詳細を見る戦後間もない昭和21年から作者が亡くなる昭和23年までに発表された短編がおさめられています。…

「ドナルド・キーン自伝」

日本文学の研究者として知られ、今回の震災を機に日本への永住を決意されたというドナルド・キーン氏の自伝です。(「私と20世紀のクロニクル」改題) ドナルド・キーン自伝 (中公文庫)(2011/02)ドナルド キーン商品詳細を見る戦前、戦中の体験や日本を知り…

中村 彰彦 「われに千里の思いあり」

加賀藩のお殿様を主人公にした小説を読みました。われに千里の思いあり〈上〉風雲児・前田利常 (文春文庫)(2011/05/10)中村 彰彦商品詳細を見るわれに千里の思いあり〈中〉快男児・前田光高 (文春文庫)(2011/05/10)中村 彰彦商品詳細を見るわれに千里の思い…

岩城宏之 「オーケストラの職人たち」

今日6月13日は指揮者・岩城宏之さんの命日なのだそうです。 そんなことは全く存じ上げず、先日たまたま手に取った本を、たまたま今日読み終えました。 オーケストラの職人たち (文春文庫)(2005/02)岩城 宏之商品詳細を見るオーケストラ・アンサンブル金沢の…

「緊急解説! 福島第一原発事故と放射線」

震災以来、NHKのニュースに出ずっぱりの水野解説委員、山崎記者、藤原記者によるニュース解説本。 緊急解説! 福島第一原発事故と放射線 (NHK出版新書 353)(2011/06/08)水野 倫之、山崎 淑行 他商品詳細を見る原発事故のニュースは、発電所の仕組みが分か…

万城目学 「プリンセス・トヨトミ」

またまた映画原作。 駅のコンビニで買いました。 プリンセス・トヨトミ (文春文庫)(2011/04/08)万城目 学商品詳細を見る大阪国 VS 会計検査員という荒唐無稽なお話ですが、中でも大輔の存在が光りました。 セーラー服で登校する、という。 ラストに真相が明…

天童荒太 「悼む人」

天童荒太さんの直木賞受賞作、「悼む人」。 少し前に文庫化されて買ってあったんですがなかなか読めずにいたのを、昨日と今日で読みました。悼む人〈上〉 (文春文庫)(2011/05/10)天童 荒太商品詳細を見る悼む人〈下〉 (文春文庫)(2011/05/10)天童 荒太商品詳…

有川浩 「阪急電車」

今まさに映画が公開されている作品です。阪急電車 (幻冬舎文庫)(2010/08/05)有川 浩商品詳細を見るんー、ハートウォーミングというのでしょうか。 ちょっと甘酸っぱい感じがしてとてもよかったです。 関西の人って初対面でも気さくに話しかけられるイメージ…

東野圭吾 「麒麟の翼」

【東日本大震災】東野圭吾さんが印税を寄付 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110318/art11031818520006-n1.htm とのニュースを見て、さっそく買いに走った作品。麒麟の翼 (特別書き下ろし)(2011/03/03)東野 圭吾商品詳細を見る読書、買い物、コンサート.…

東野圭吾 「新参者」

東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズ、久しぶりに読みました。 テレビドラマにもなった、「新参者」です。新参者(2009/09/18)東野 圭吾商品詳細を見る江戸情緒の残る、東京、日本橋が舞台の作品。 最初、加賀は狂言回し的な役回りで登場して、下町の人情の機微…

堂場瞬一 刑事・鳴沢了 シリーズ

こんばんは。 ずいぶん長いこと更新していませんでしたが、パソコンも買い換えたのでまた少しずつ更新していこうと思います。さて、読んだ本の記録から。今年の始めに読んでいたのが、堂場瞬一さんの「刑事・鳴沢了シリーズ」。 全部で10作品、11冊もありま…

司馬遼太郎 「坂の上の雲(八)」

「坂の上の雲」最終巻はほぼ1日で読了。クライマックス、日本海海戦ですから。坂の上の雲〈8〉 (文春文庫)(1999/02)司馬 遼太郎商品詳細を見る面白くて一気に読み終えました。「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ - 」 海戦の場面って(陸軍の戦闘場面よりも)好き…