読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

読んだ

司馬遼太郎 「坂の上の雲(七)」

司馬遼太郎 「坂の上の雲」、7巻も読了。 坂の上の雲〈7〉 (文春文庫)(1999/02)司馬 遼太郎商品詳細を見る奉天の大会戦、決す。子どものころ、社会科で日露戦争のことを習ったとき、「講和した」という教科書の表記がモヤっとして理解できず、先生に「勝った…

司馬遼太郎 「坂の上の雲(六)」

「坂の上の雲」6巻目も読了しました。 黒溝台の戦いから奉天の大会戦の手前まで。坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)(1999/02)司馬 遼太郎商品詳細を見る日露戦争では、特に陸軍が、どう頑張っても勝てそうにない大国ロシアに体当たりで挑み、とにかくめちゃめちゃ…

司馬遼太郎 「坂の上の雲(五)」

「坂の上の雲」5巻に入ってふたたびペースアップです。 3連休だったってこともあるけど、一気に読んでしまいました。 坂の上の雲〈5〉 (文春文庫)(1999/02)司馬 遼太郎商品詳細を見るまずは二○三高地陥落。 ここに至るまでには壮絶な戦闘があり、ついには満…

司馬遼太郎 「坂の上の雲(四)」

司馬遼太郎 「坂の上の雲(四)」読了。 三巻と比べるとややペースダウンぎみ。 坂の上の雲〈4〉 (文春文庫)(1999/01)司馬 遼太郎商品詳細を見る日露戦争である。 (↑司馬さんの文体がうつってます)海軍では黄海海戦、陸軍は遼陽会戦、沙河会戦と凄絶な戦い…

司馬遼太郎 「坂の上の雲(三)」

勢いづいて「坂の上の雲」三巻も読了。 坂の上の雲〈3〉 (文春文庫)(1999/01)司馬 遼太郎商品詳細を見る長い話だし、そろそろペースダウンしてくるかと思いきや、むしろペースアップ。 開戦までの背景も、日本・ロシア双方の側から、国際情勢を交えて充分に…

司馬遼太郎 「坂の上の雲(二)」

「坂の上の雲」、2巻も読み終えました。 ますます面白い〜。 坂の上の雲〈2〉 (文春文庫)(1999/01)司馬 遼太郎商品詳細を見る日清戦争が起こります。 近代国家として生まれ変わってからまだ二十数年の小国・日本が、しのびよる列強の影におびえ、決死の覚悟…

司馬遼太郎 「坂の上の雲(一)」

司馬遼太郎の小説といえば(自分には)インテリの男性が読むものというイメージで、今まで手に取ることはなかったのですが、今回、初めて読みました。 なんかちょっと明治期に興味があったので。 坂の上の雲〈1〉 (文春文庫)(1999/01)司馬 遼太郎商品詳細を…

乃南アサ 「いつか陽のあたる場所で」

乃南アサさんの「いつか陽のあたる場所で」、やっと買いました。 半日で読みました。 いつか陽のあたる場所で (新潮文庫)(2010/01/28)乃南 アサ商品詳細を見る主人公の芭子と綾香はともに刑務所に収監されていた過去を持っています。 刑期を終え、何とか自分…

今野敏 「果断 - 隠蔽捜査2」

「果断」読了しました。 シリーズ前作が「官僚小説」的であったのに対して、本作は思いっきり「警察小説」を楽しめました。 果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)(2010/01/28)今野 敏商品詳細を見る前作「隠蔽捜査」での一件から、家族との関わり方も、伊丹との関…

今野敏 「隠蔽捜査」

うーん、と唸ってしまった。 こんなヒーロー、初めて見た。 隠蔽捜査 (新潮文庫)(2008/01/29)今野 敏商品詳細を見る最初の数ページで受ける主人公・竜崎の印象は嫌ったらしい奴! 警察庁長官官房総務課長である彼は東大卒のキャリア官僚。 エリート意識もは…

磯田道史 「武士の家計簿」

ずい分前のベストセラーですが・・・東京からの帰りの車内で読みました。 今回堺雅人さん仲間由紀恵さんの主演で映画化されるということで、本屋さんでも平積み状態。 武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)(2003/04/10)磯田 道史商品詳細を見…

宮尾登美子 「陽暉楼」

電車で東京行くには、行きと帰り用に2冊も文庫本を持っていかないといけないのです。 そう考えると移動時間長いですね。行きに読んでった本は宮尾登美子さんの「陽暉楼」。 陽暉楼 (文春文庫)(1998/03)宮尾 登美子商品詳細を見る戦前の土佐で舞の名手とうた…

柴田よしき 「小袖日記」

現代のOLが平安時代にタイムスリップし、源氏物語のネタ提供者として様々な事件に遭遇する、という小説を読みました。 ネタといっても主人公が現代で読んだ源氏物語のあらすじを平安時代の作者に教えた、とかではないです。 小袖日記 (文春文庫)(2010/07/09)…

森見登美彦 「新釈 走れメロス 他四篇」

森見登美彦さんの「新釈 走れメロス 他四篇」は、 山月記 藪の中 走れメロス 桜の森の満開の下 百物語と、夏休み読書の王道をいくラインナップ。 新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)(2009/10/15)森見 登美彦商品詳細を見るすべての作品を舞台を現…

百田尚樹 「永遠の0」

「涙腺崩壊」という書店のPOPに引かれて買った本。 どうやら泣けるらしい・・・お手並み拝見。 永遠の0 (講談社文庫)(2009/07/15)百田 尚樹商品詳細を見る26歳の青年が、太平洋末期に特攻で亡くなった祖父について調査する、というお話です。 戦争中の祖父を知…

池井戸潤 「空飛ぶタイヤ(上)(下)」

順番が前後しますが、この前の3連休に読んだ本。 三菱ふそうトラック・バスのタイヤ脱落事故を下敷きにしたフィクションです。空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)(2009/09/15)池井戸 潤商品詳細を見る空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)(2009/09/15)池井戸 潤商品詳…

宮尾登美子 「鬼龍院花子の生涯」

映画やドラマでも有名な「鬼龍院花子の生涯」を読みました。 鬼龍院花子の生涯 (中公文庫)(1998/01)宮尾 登美子商品詳細を見る暴力シーンばっかりの話だったら嫌だなあ。。と思っていたら、ぜんぜん違っていました。 冒頭からお得意の大正期の土佐の町の様子…

国本昭二 「サカロジー −金沢の坂」

前にも書いたことありますが、坂好き( = 坂女)の気があるわたくし、本屋さんのローカル本コーナーで「サカロジー」なる本を見つけて購入しました。 サカロジー―金沢の坂 (時鐘舎新書)(2007/04)国本 昭二商品詳細を見る坂というといわゆるスロープのことだ…

宮部みゆき 「小暮写眞館」

文庫化まで待ちきれず、宮部みゆきさんの新刊を買いました。 最後まで読んでからこの装丁を見たら、泣く〜。小暮写眞館 (100周年書き下ろし)(2010/05/14)宮部 みゆき商品詳細を見る「名もなき毒」のような、気持ちの優しい人たちの出てくる小説です。 ミステ…

近藤史恵 「サクリファイス」

東京行きの電車の中で読みました。 自転車ロードレースのチームを舞台にしたスポーツ青春物の小説です。 サクリファイス (新潮文庫)(2010/01/28)近藤 史恵商品詳細を見るなのに題名は「サクリファイス」。 犠牲(ぎせい)と訳すこともできますが、真っ先に浮…

佐々木譲 「巡査の休日」

佐々木譲氏の北海道警シリーズ第4弾、「巡査の休日」読みました。本作でも、今までのシリーズ作品同様、佐伯(&新宮)、津久井、小島といったカッコイイ刑事さんたちが大活躍するわけですが、今回は小島百合刑事が中心となるストーリーでした。 舞台は札幌の…

佐々木譲 「警官の紋章」

「笑う警官」、「警察庁から来た男」に続く北海道警シリーズの第3弾、「警官の紋章」を読みました。警官の紋章 (ハルキ文庫)(2010/05)佐々木 譲商品詳細を見る「笑う警官」の本筋とは直接関係のない部分で伏線が張られつつ明らかにされていなかった事件につ…

乃南アサ 「駆けこみ交番」

久しぶりの読書は乃南アサさんの「駆けこみ交番」です。 新人おまわりさん、高木聖大くんのシリーズね。 駆けこみ交番 (新潮文庫)(2007/08)乃南 アサ商品詳細を見る 「とどろきセブン」は「鼓動―警察小説競作 (新潮文庫)」に収録されていたのと同じお話。「…

小澤征爾 「ボクの音楽武者修行」

ラ・フォル・ジュルネでクラシックに浮かれていた今月前半、カバンに入れていたのが、世界のOZAWAこと指揮者の小澤征爾さんの「ボクの音楽武者修行」。 若き日の小澤青年が単身ヨーロッパに乗り込んで、スクーターで旅をしながら西洋の音楽を肌で感じ、指揮の…

村上春樹 「1Q84 BOOK3」

発行部数がすでに100万部に達したという「1Q84 BOOK 3」。 さっそく読みました。 1Q84 BOOK 3(2010/04/16)村上春樹商品詳細を見るネタバレせずに感想を書くのは難しいですが、今回はやっぱり牛河。 気がつくと「海辺のカフカ」でホシノちゃんに寄せたような…

江國香織 「がらくた」

江國香織さんの島清恋愛文学賞受賞作品、「がらくた」読みました。 タイトルからしていいですねー。 アウトローな感じがして。がらくた (新潮文庫)(2010/02/26)江國 香織商品詳細を見る江國さんの小説で好きなのは「神様のボート」、「薔薇の木 枇杷の木 檸…

今野敏 「ビート」

警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ、「リオ」、「朱夏」ときて「ビート」も読了。ビート―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)(2008/04)今野 敏商品詳細を見る捜査二課の捜査員・島崎とその息子・英次をめぐるお話で、最初は樋口も出てこないし、閉塞感や後ろめた…

今野敏 「朱夏」

先日の「リオ」に続いて、続編の「朱夏」も読了。 面白かったのと読みやすかったのとで数時間で読み終えました。朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)(2007/09/28)今野 敏商品詳細を見る気にしぃのヒーロー、樋口警部補が主人公のシリーズ、今度は何と樋…

今野敏 「リオ」

読了してずいぶん経ってしまいました...大阪に行ったあたりに読んでた警察小説です。 リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)(2007/06)今野 敏商品詳細を見る主人公の樋口は気弱なヒーローとされていますが、いえいえ、筋が通っててかっこよかったですよ。…

乃南アサ 「ボクの町」

「ボクの町」読みました。ボクの町 (新潮文庫)(2001/11)乃南 アサ商品詳細を見る主人公は見習い警察官、高木聖大くん。 警察手帳にプリクラを貼っていて怒られるような男の子です。ドジでパッとしなくても、真面目でひたむきに頑張っているお巡りさんのお話…