読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

帚木蓬生 「閉鎖病棟」

チーム・バチスタシリーズが面白いので・・・現役医師の作家シリーズ(!?)

閉鎖病棟 (新潮文庫)閉鎖病棟 (新潮文庫)
(1997/05)
帚木 蓬生

商品詳細を見る

文庫の帯には
「大反響
売れてます
やさしい涙が、あなたを温かく包む
まさに琴線に触れる小説だ」
の文字。

閉鎖病棟のタイトルどおり、精神病院の中のお話。

背負いきれない過去を負っているけれど、
どこか時間が止まったような。
ありのままで、いいんだ。っていう
シンプルな思いやりが時に感じられたり。
人の痛みを我がことのように感じられたり。

問題提起もありました。
まだまだ越えていかなくてはならない壁はあるけれど。

院内での演芸会の場面がよかった。号泣。
ラストも、号泣。

精神科医として、日々患者さんの中で過ごしている作者だからこそ、書けた世界なのかな。
よかったです。