帚木蓬生 「閉鎖病棟」
チーム・バチスタシリーズが面白いので・・・現役医師の作家シリーズ(!?)
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文庫の帯には
「大反響
売れてます
やさしい涙が、あなたを温かく包む
まさに琴線に触れる小説だ」
の文字。
閉鎖病棟のタイトルどおり、精神病院の中のお話。
背負いきれない過去を負っているけれど、
どこか時間が止まったような。
ありのままで、いいんだ。っていう
シンプルな思いやりが時に感じられたり。
人の痛みを我がことのように感じられたり。
問題提起もありました。
まだまだ越えていかなくてはならない壁はあるけれど。
院内での演芸会の場面がよかった。号泣。
ラストも、号泣。
精神科医として、日々患者さんの中で過ごしている作者だからこそ、書けた世界なのかな。
よかったです。