読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

一幕見席で八月納涼大歌舞伎 [東京旅行編・3]

ランチのあとはすぐ近くの歌舞伎座へ。
雨は小降りになっていましたが、夕方までは歌舞伎を見て過ごすことにしました。


歌舞伎座

歌舞伎座には「一幕見席」というシステムがあって、歌舞伎の一幕のみを格安で見ることができます。
私が見たのは、
歌舞伎座さよなら公演「八月納涼大歌舞伎」の第2部
 「真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち)」 約1時間 1000円
 新歌舞伎十八番の内「船弁慶 (ふなべんけい)」 約1時間 1000円

開演まで並んで待ちましたが(そして並んでいる人の半数が外国人でしたが)、一幕見席は4階の天井すれすれの席でしたが、そのため耳を澄ませていないとせりふが聞き取りにくかったですが、花道は見えませんでしたが、初めての歌舞伎鑑賞は、大、大満足でした。

真景累ヶ淵」のほうは落語をもとにした怪談話で、ドリフの幽霊コントみたいな面白さ。
福助さん演じる僻みっぽい年増女と勘太郎さん演ずる若い弟子のやり取りに笑いっぱなし。
福助さん面白かったー。
勘太郎さんも真面目さが伝わるような好演。
勘三郎さん、勘太郎さん、彌十郎さんの、腰を抜かす芝居3連発も最後のオチも、本当に面白かった。

船弁慶」のほうは題名の通り平家物語に題材をとった作品で、後ろに三味線や鼓などの囃し方がズラーっと並んだ大曲。
台詞も普通の話し言葉じゃないので何言ってるかよく分からないところもありつつ、音楽、舞、台詞回し、衣装とたっぷり歌舞伎の世界に浸れました。
勘三郎さんの静御前が、もう可憐な女性にしか見えなくて、ああ、オーラが女性なんだ、って気づきました。
橋之助さんの武蔵坊弁慶も素敵でした。

機会があれば今度は普通の席でじっくり見たいものです。
八月納涼大歌舞伎:http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2009/08/post_41.html