読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

東野圭吾 「悪意」

「眠りの森」に続いて刑事加賀恭一郎シリーズ。


悪意 (講談社文庫)悪意 (講談社文庫)
(2001/01)
東野 圭吾

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なかなか手が込んでいて読み応えのあるミステリー(推理小説)でした。
人の心理のウラをかいてくる展開なので、思い込みを捨ててかからねばなりません。
小説家が自室で殺害されます。
犯人を割り出すまでの推理も見事ですが、犯人が逮捕されてからもさらに真の動機が明かされるまでにあれこれ思いを巡らせねばなりません。
こういうどんでん返しは嫌いではないです。

「眠りの森」でも本作「悪意」でも、加賀刑事の教師時代の回想がよく出てきます。
シリーズ第1弾の「卒業 - 雪月花殺人ゲーム」は読んでいませんが、加賀刑事の学生時代のお話とのことですので、教師時代を扱った小説はないのでしょうか?
順番は前後しますが、「卒業」を読んでみれば分かりますね。

ちなみに「眠りの森」はバレエ団が舞台でしたが、本作にはバレエのお話は出てきません。

※加賀恭一郎シリーズ
卒業 (講談社文庫)」→「どちらかが彼女を殺した (講談社文庫)」→「眠りの森 (講談社文庫)」→「私が彼を殺した (講談社文庫)」→「嘘をもうひとつだけ (講談社文庫)」→「赤い指」→「新参者
ウィキペディア加賀恭一郎シリーズ

どちらかが彼女を殺した」と「私が彼を殺した」は難しそうなので、パスしようかなー。。
「嘘をもう一つだけ」は短編集とのことで、機会があれば読んでみたいです。