東野圭吾 「赤い指」
日曜ということもありますが、面白くて1日で読みきりました。
赤い指 (講談社文庫) (2009/08/12) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
「容疑者Xの献身」での直木賞受賞後第1作ということで、最近の作品ですから、古いものよりも入り込みやすかったという理由もあるかもしれません。
読みやすかったし速く読めましたが、内容のほうは・・・幼い女の子が他人の家で殺されるという冒頭で、何ともいえない嫌な気持ちになってしまい、読みはじめたことを少し後悔もしたのですが・・・
ここに出てくる一家というのが、無関心で逃げてばかりの夫、自分本位な妻、自室にこもりがちな息子、認知症を患う老母・・・と、設定だけでも辛くなるようなものでしたし。
犯人探しの推理とは無縁という意味では楽ーに読み進めていって、最後のどんでん返しにびっくり!
ああ、そういえば、そこここに伏線が・・・と流し読みしていたことを反省。
そして最後は感動して泣きそうになりました。
加賀刑事に脱帽!
(途中、胸くそ悪い気分にもさせられましたが)今まで読んだ加賀シリーズの中では一番好きです。