清水義範 「夫婦で行くイスラムの国々」
久しぶりに旅行記を読みました。
夫婦で行くイスラムの国々 (集英社文庫) (2009/08/20) 清水 義範 商品詳細を見る |
50代の筆者が夫人を伴ってイスラムの国々を巡ったさいの旅行記です。
大体1年に1回くらいのペースで、旅行会社の主催するパッケージツアーを利用して旅しているのが今風であり、また親しみも感じられました。
自分が今まで読んできた旅行記といえば、村上春樹の「雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行」とか沢木耕太郎の「深夜特急」シリーズとかのタフでワイルドなもの、多少(?)不便な思いをしてもお金をかけずに旅するものが多かったのですが。
高校生の頃から世界史の授業で習うサマルカンドとかイスファハンとかの地名に空想をかきたてられたり、シルクロード(NHK)の写真集を眺めたりと、欧米の文化とは違った独自の歴史や文化を持つ国に惹かれていました。
実際、学生の頃(テレビで猿岩石のユーラシア大陸横断をやっていた年です)にはトルコやエジプトにも行きました。
左の写真はその時に撮ったものです。
当時デジカメなどは普及しておらず使い捨てカメラで撮ったのですが、久しぶりにアルバムを開いてみたら随分褪色していました。
今度まとめてスキャナで取り込んでデジタル化しとかなきゃ。
さて、話を本の感想に戻すと、素直で知ったかぶりのない書きぶりに大いに共感できました。
筆者がイスラムの国々に惹かれる理由・・・モスクに代表されるイスラム建築の美しさ。
自分がよく知らない歴史や文化に対する驚きや好奇心。
まるで自分が旅するかのような感覚、いや、自分もそのうちに訪れるんだ!という根拠の無い確信を持って楽しく読めました。
ウズベキスタン、イラン、チュニジア、モロッコ・・・いつか行ってみたいなあ。。
海外なんてまあ無理でしょうが(笑)
欲を言えば地図や写真も掲載されていればもっと楽しめたかも。
そのへんは読んだあとでネットで調べたりしたのでノープロブレムですが。