読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

海堂尊 「イノセント・ゲリラの祝祭(上・下)」

田口・白鳥シリーズの第4弾。
文庫が出てたのでさっそく買いました。


イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)
イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)
(2010/01/08)
海堂 尊

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イノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)
(2010/01/08)
海堂 尊

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下巻の最後に前衆議院議員のセンセイの「解説」が載っているのですが、作者がシリーズを通して訴えているAiの問題について、実際に報道された事件なんかを例に出しながら解説されていて、タイムリーなテーマだ!って思いました。
ふつう、本編を読む前に「あとがき」を読むとつまらなくなるものですが、今回は「解説」を先に読むのもありだと思います。
(そういえば先月、新聞に『石川県警は*1「死亡時画像診断(Ai)ネットワーク」を発足させた。』っていう記事が出ていましたね。)

さて本編ですが、大半の場面が会話になっていて、それが単調といえば単調。
が、なぜかそのおかげで読み出したら止まらなくなる、ともいえます。
残念ながら今回は病院が舞台ではありませんし、ミステリーでもないわけですけど。

ジェネラル・ルージュ...」の会議シーンをパワーアップさせたような。
もちろん、「螺鈿迷宮」とも繋がっています。
極北クレイマー」とは話が同時進行していたようなので、これも文庫になったら読まねば。

*1:中略