読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

今野敏 「朱夏」

先日の「リオ」に続いて、続編の「朱夏」も読了。
面白かったのと読みやすかったのとで数時間で読み終えました。

朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)朱夏―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)
(2007/09/28)
今野 敏

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気にしぃのヒーロー、樋口警部補が主人公のシリーズ、今度は何と樋口の妻の恵子が何者かに拉致されてしまうというお話。
樋口は「リオ」でもコンビを組んだ氏家と2人で独自に捜索を開始します。
リミットは次の捜査本部が始動するまでの2日半。

内省的な樋口の性格もあって、今作では夫婦とは?というテーマが大きく前面に出てきます。
それから相棒の氏家は学生時代に心理学を専攻していたという設定でして、彼の心理学的洞察も面白い。

ところで中国では季節ごとにテーマカラーがあって、春は青、夏は赤(朱)、冬は黒、秋は・・・なんだっけ?と思いながら読んでいたのですが、最後にちゃんと出てきました。
秋は白。白秋でした。

年末に起こった事件なのになぜにタイトルは朱夏?という疑問もラストには解決し、ちょっとほろりとさせられる結末でした。