空木(ウツギ)と谷空木(タニウツギ)
5月は私の好きな花たちが次々に咲いて、1年で一番楽しみな季節です。
これは空木の花。
特に日が暮れたあと、甘い花の香りが漂います。
香りにつられて虫たちもよく集まっています。
ウツギの花というよりも、卯の花という呼び名のほうがしっくりきて好きです。
卯の花の匂う垣根に
時鳥早も来鳴きて
忍び音もらす
夏は来ぬ
と、口ずさみたくなります。
この季節、山でも色んな花が咲いているのを眺めることができるのですが、遠目にもよく目立つのがタニウツギの花です。
名前と花の時期は似ていますが、ウツギはユキノシタ科、タニウツギはスイカズラ科で、特に親戚ではないようです。
どちらも枝の中に空洞があるため「空木」と呼ばれているのだそうです。
同じく山で目立つのが藤の花。
公園の藤棚と違い、山の藤の木は杉などの幹に絡み付いて、高いところで豪快に花を咲かせています。
気をつけて見ていると、山のあちこちで大胆に咲いている藤の花を見ることができて楽しいです。