読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

今野敏 「果断 - 隠蔽捜査2」

「果断」読了しました。
シリーズ前作が「官僚小説」的であったのに対して、本作は思いっきり「警察小説」を楽しめました。

果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)果断―隠蔽捜査〈2〉 (新潮文庫)
(2010/01/28)
今野 敏

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前作「隠蔽捜査」での一件から、家族との関わり方も、伊丹との関わり方も少しずつ変化してきている主人公・竜崎。
けれど常に原理原則を貫こうとするブレない姿勢は相変わらずでかっこいい。

第一印象最悪の人物が、物語の最後には読者の支持を集めるようになっている、というところに作者の上手さが出ていると思った前作。
今回も、読んでいるうちに読者のとある人物への評価が180度変わりますよー。
面白いな。

そしてもちろん事件の真相をめぐる捜査の展開も楽しめます。
例によって読み出したら止まらなくなりました。

続編が文庫化されるのはいつかなー。