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読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

司馬遼太郎 「坂の上の雲(六)」

坂の上の雲」6巻目も読了しました。
黒溝台の戦いから奉天の大会戦の手前まで。


坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)坂の上の雲〈6〉 (文春文庫)
(1999/02)
司馬 遼太郎

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日露戦争では、特に陸軍が、どう頑張っても勝てそうにない大国ロシアに体当たりで挑み、とにかくめちゃめちゃに頑張ることで辛うじて負けずに踏みとどまっている印象。
黒溝台で受けたロシア軍の攻撃にも、なぜ踏みとどまることができたのか(読み終えた今でも)よく分かっていません、、

作者も書いていることですが、自分より格上の相手に対して捨て身でぶつかっていき、多大なダメージを受けながらも満身創痍で辛うじて勝利をおさめる、という図式が日本人は好きなようで。
この日露戦争の図式を美化したうえで適用したのが太平洋戦争で、その結果大きすぎる犠牲を払って敗戦するわけですが、そろそろこの日本式戦いの美学というものとは決別したほうがよいのでは、、と読んでて思いました。

でも、平和な今、ジャーナリズムはこの図式を今度はスポーツの世界に当てはめて、ムダに高揚をあおっているなあ、と思うわけです。
選手の実力とか相手の戦力分析とかをいい加減に、味方に都合よく解釈して、とにかく頑張れば勝てるかも!!!的なあおり方をする。
もうやめましょうよ。
ねえ。


そんなうんざりな陸軍の戦いぶりとは別に、「大諜報」の章ではロシアに渦巻く革命の機運の裏で、一人の日本人スパイの活躍が描かれます。
ロシア革命の背後に日本人のスパイがいたとは...
ここはとても面白く読めました。(が、帝政ロシアもひどいですね。いろんな意味で。)

次巻第7巻はいよいよ奉天の大会戦。
戦争って兵力とか布陣とか、とにかく理系の脳で読まないといけないので、けっこう辛いんですけど...。
とにかくNHKドラマ「坂の上の雲」第1部再放送の開始までには全8巻読了できそうな目処は立ってきたわー。