読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

映画 「小さな村の小さなダンサー(Mao's Last Dancer)」

小さな村の小さなダンサー」という映画を観てきました。

ヒューストン・バレエの元プリンシパル、リー・ツンシン氏の自伝を映画化したものです。


小さな村の小さなダンサー (徳間文庫)小さな村の小さなダンサー (徳間文庫)
(2010/07/02)
リー・ツンシン

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時代背景が文化大革命のころ、ということで「初恋のきた道」プラス「リトル・ダンサー」かと思いきや...
主人公が自国の体制に受け入れがたいものを感じながらも、家族への愛情とか中国人としての誇りとかを決して捨てなかったことや、また、それらの思いを持ち続けながらもバレエを続けることを選んだ強い心に感銘を受けました。
はたまたツンシンの母の思いとか、彼をとりまくヒューストン・バレエの面々の優しさとかにも感動しました。

また、映画の中で踊られるバレエの振付はオーストラリア・バレエ団の振付家、グレアム・マーフィーが手がけたということで、こちらにも目が釘付け。
彼の作品は今までに2回くらい、パ・ド・ドゥの抜粋などを見たことがありますが、映画の中で踊られていた「白鳥の湖」のコールド・バレエのいる踊りがソロとはまた違った魅力で素晴らしかった。
(とはいえ、あくまでも映画のワンシーンだったので、もっと見たかったなあというのが本心ですが仕方ない)

主演のツァオ・チーは現バーミンガム・ロイヤルバレエ団のプリンシパル
とてもかっこよかった。
また、子役の少年も首がすーっと長くて小顔で、見るからに将来を約束されたダンサーの卵という雰囲気でした。

原題の「Mao's Last Dancer」は夏ごろにツイッターでもよく話題にのぼっていた記憶がありますが、英語のツイートだったのでスルーしてました(汗)