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読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 「眠れる森の美女」

バレエのこと

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の来日公演を見に行ってきました。
私が見たのは「眠れる森の美女」。
オーロラ姫を佐久間奈緒さん、フロリムンド王子をツァオ・チーさんが踊りました。
ツァオさんといえば、映画「小さな村の小さなダンサー」で主役のツンシン役を演じた、あの人ですよ。


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幕が開いた瞬間から、舞台のあまりの美しさに息をのみました。
深い陰影に浮かび上がる王宮の広間。
豪華なドレスで着飾った王侯貴族たち。
(ちょうどお隣の西洋美術館ではレンブラント展をやっていたのですが)まさにレンブラントの絵画の世界!
本物だ!
いやー、本場は違うなあ...とうっとり。

佐久間さんのオーロラは、出てきた瞬間こそ期待したほどのインパクトは感じられなかったものの、可憐な姫そのもの。
特に2幕が印象深かったです。

「眠り」の2幕ってやや中だるみしがちですが、リラの精が王子に見せた幻影の中のオーロラが、16歳の誕生日に呪いにより100年の眠りにつかされてしまった、その哀感たっぷりに見えたのです。
まるで「白鳥の湖」でオデットが王子に出会う場面のように。
呪いにより100年の眠りについたお姫様が王子様のキスにより目覚め、結婚式を挙げて末永く幸せに暮らす、という100%のおとぎ話。
それが単なるおとぎ話にならず、ぐっと深みが出て大人が鑑賞して十分浸れる世界になっていました。
主役2人の存在感と、重厚な舞台装置や照明の効果だと思いました。

ツァオ・チーさんも相変わらずかっこよかった。
アジア出身ダンサーってまずテクニックがすごい。
跳躍が高くて空中での姿も決まってる。

カラボスもかっこよかったなあ。オペラ歌手みたいな衣装でさ。
(去年のローザンヌ・ガラに出ていた益子倭さんがカラボスの手下役で出ていました。
マスクつけてたのでどの人かわかりませんでしたが...)
プロローグの妖精たちのソロも楽しませてもらったし、3幕のパ・ド・カトル(宝石の踊りのとこ)もよかった。
ブルーバードも。
全体的にテクニック系のダンサーが多かったかな。

「眠り」は音楽もいいですねー。
ソロとソロのつなぎの、ちょっとした音楽にも可愛い旋律がちりばめられていて飽きさせません。

3月11日の大震災のとき、佐久間さんとツァオさんはこの来日公演のためのプロモーションで来日中だったんですね。
東京にいらっしゃったそうで、もしお怪我でもされていたら、そうでなかったとしても、カンパニーの来日自体が中止になるかもしれない、と、連日大きな被害が伝えられる中不謹慎かもしれませんがすごく心配だったんです。
でも、100人を超えるダンサー、スタッフの方々、立派な舞台装置も衣装もすべて来てくれました。
それ自体にすごく感動しました。
もちろん当日の素晴らしいパフォーマンスにも。

引っ越し公演って楽しいですね。
国内にいながら本場の踊りに触れられます。
また何か機会があれば見に行きたいです。