中村 彰彦 「われに千里の思いあり」
加賀藩のお殿様を主人公にした小説を読みました。
われに千里の思いあり〈上〉風雲児・前田利常 (文春文庫) (2011/05/10) 中村 彰彦 商品詳細を見る |
われに千里の思いあり〈中〉快男児・前田光高 (文春文庫) (2011/05/10) 中村 彰彦 商品詳細を見る |
われに千里の思いあり〈下〉名君・前田綱紀 (文春文庫) (2011/05/10) 中村 彰彦 商品詳細を見る |
何年か前に北國新聞で連載されていた小説の文庫化です。
加賀前田家って百万石の大藩にもかかわらず、戦国時代も幕末も影が薄いことこの上ないため、自分も知らないことだらけだったんですが、この本を読んでからぐっと身近に感じられるようになりました。
普段よく通っている場所の地名が出てきたり、ふるさとの地名がでてきたり、これってそんな起源があったのかーと感心したり。
中でも面白かったのが「奥」にまつわるお話。
利常公の生母おちょぼの方の出自やお鏡さんの活躍、怖いカワウバの幽霊譚などなど...
前田家にとって良いことしか書いてないのが若干気になりましたが、だから楽しく読めたのかも。
3冊もありますが、割といっきに読めました。