読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

ラ・フォル・ジュルネ 金沢 2012 - ピロシキ編

ラ・フォル・ジュルネ 金沢「熱狂の日」音楽祭 2012、5月5日の本公演の感想です。

IMG_0295.jpg

いきなり音楽の話題から離れて恐縮ですが、今年のラ・フォル・ジュルネ 金沢でちょっとした話題になっていたのは地元の料亭とコラボした特製ピロシキ
本公演の期間中に音楽堂で売っていたのですが、連日1時間もしないうちに売り切れていたとか。
はい、もちろんGetしましたよー。

IMG_0292.jpg

この日はクロージング・コンサートまで全部で5公演を聴くことになっていたので、公演の合間の腹ごしらえに食べていました。
以下、コンサートとピロシキの感想です(笑)

早速1つめ、つば甚謹製のピロシキ
レンコンのきんぴら入りでした。
そうかー、ピロシキって日本では油で揚げてあるイメージが強いけど、本場では生地でお惣菜をくるんでオーブンで焼いたのが主流ということで、まあ、そんな感じのお惣菜パンでした。
具が主張しすぎないのが金沢の料亭らしく奥ゆかしくていいわー。

その後、公演No.312へ。
大友直人さんの指揮でオーケストラ・アンサンブル金沢
プロコフィエフの古典交響曲は典雅で、かつすごく親しみの持てるメロディ。
第3楽章、どこかで聞いたことあると思ったら「N響アワー」のオープニングで流れていた曲ですね。
そして「火の鳥」。
ロシア音楽ではお馴染みのどこか異教的なメロディが好き。
終盤にフォルテシモでガンガン鳴らすのもかっこいい。

公演312の後は2つめのピロシキ
千取寿司謹製、お魚のそぼろが入っていました。
鯵かな? 鰯かな? しっかり魚の味がするのに全く臭みがなくて、さすが! の美味しさでした。

続いて公演No.313、大友直人指揮、京都交響楽団によるチャイコフスキー3大バレエセレクション。
「眠りの森の美女」から花のワルツ、「くるみ割り人形」からマーチ、金平糖、トレパック、あし笛、花ワル、「白鳥の湖」から情景、2幕・白鳥のPDDのアダージオ、終曲。
京響は若い奏者の方が多くて、ドラマチックに盛り上げてバーンと鳴らすのが聞いていてとても気持ちよかったです。
舞台上にダンサーがいなくても音が踊っているのがよく分かる。
バレエ同様、白鳥のラストはじーんときました。

引き続きピロシキ3つめ。
銭屋謹製、鶏肉、ごぼう、ひじきなどが入ったペースト入り。
まさに料亭のお惣菜、という感じで少量でも大満足。

この日3公演め(No.314)は井上道義指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の組み合わせということで会場の熱気もそれまで以上の盛り上がり。
チャイコの名曲、弦楽セレナードでOEKの上質な音を堪能、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲1番ではジャズピアニストの小曽根真さんとトランペットのロマン・ルルーさんが登場。
うーん、ぜいたく。

公演314の後に残った2つのピロシキを。
金城樓のピロシキはおからの煮たの。料亭のおからですよー!
大友楼のはドライカレー入り。
といってもこれもはんなりとした料亭らしい上品なドライカレーでした。

次は公演No.315 井上道義指揮、京都交響楽団による「ルスランとリュドミラ」、ラヴェル編曲の「展覧会の絵」。
313同様、京響のサウンドが心地いいー!
ルスランとリュドミラ」は何度も聞いたけどこの演奏ではさらに速弾き。超高速で爽快。
展覧会の絵」も大好きな曲。
でもオケで生で聴いたのは初めて。
珍しい打楽器がいろいろ出てくるし、管楽器のソロもサクソフォンとかユーフォニウムとかの珍しい?楽器が出てきて楽しい!!
まさに回廊をめぐって極彩色の絵を見ているような、楽しい時間でした。

さて、315の公演は17:30終了でしたが、終了後すぐに交流ホール前に移動、クロージング・コンサートに並びました。
おかげでかなり前の方に陣取ることができましたよ。
正面やや上手の、前から2列め。
コンサートホールの素晴らしい響きもいいですが、これだけ目の前で聞くと、ストレートに音が入ってくる臨場感が! たまりません〜〜。
ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」は「バレエの日」にも聞いて、頭の中ぐるぐる回ってた曲。
それからロシア民族音楽のアンサンブルがあり、ミリヤーナ・ニコリッチさんの歌があり、シメはチャイコフスキーの祝典序曲「1812年」。
はい、またまたチャイコフスキーです。
チャイコ好きだからいいんです。
1812年といえばナポレオンのロシア遠征、ナポレオンを追い払った記念すべき戦いの年ですね。
この曲の好きなところは、最後にドカーンと大砲が鳴るところ
いつ聞いてもスカッとする(笑)
後方からのバンダさんの音もいい具合に聞こえていたし、最高! のクロージングコンサートでした。

来年はフランス音楽あたりをテーマに、ということなので、私の好きなドビュッシーラヴェル、サン・サーンス、ビゼーあたり、いっぱい聴けるかな。
バレエで言えば作曲家はドリーブ(コッペリア、シルヴィア)がいますし、「瀕死の白鳥」はサン・サーンス... また「バレエの日」ができるんじゃ...