読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

舟を編む (映画)

iTunes Storeで「舟を編む」レンタルしました。
原作を読まずに映画のほうを見るという(私には)珍しいパターン。

舟を編む 通常版 [DVD]舟を編む 通常版 [DVD]
(2013/11/08)
松田龍平宮崎あおい

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古書店のような紙の匂いと、優しい和食の出汁の香りが漂ってきそうな、懐かしくて静かで優しくて、でも元気が出る映画でした。
主人公の馬締は誰よりも言葉に対する熱情を持っているのに、気持ちを伝えるのが苦手なもどかしさ。
それでも真摯に取り組み続けることによって、周囲の理解を得、ますます仕事に没頭していく、プラスの方向への連鎖反応。
巻き紙のラブレターのくだりで思いっきり笑いました。
酔ってプロポーズのシーンでは思わず泣いてしまいました。(西岡役のオダギリジョーさんよかった)
下宿のタケおばあちゃんもよかった。

一番胸を打たれたのは加藤剛さんの演じる老国語学者、松本の、言葉に対する情熱と飽くなき探究心。
その妻役の八千草薫さんの佇まい。
八千草さん素敵すぎるわー。

ちなみに自分も学生の頃に国語学のゼミに所属したので、ゼミの先生のこと思い出しました。
(で、ぐぐってみたら、今は新村出記念財団の理事をされているとのこと。辞書つながり。)
辞書で「右」をどんなふうに説明してるか? の話題はゼミに入って結構最初のころに出てました。