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読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

シネマ歌舞伎 「春興鏡獅子」

シネマ歌舞伎「春興鏡獅子」見てきました。
ちょうど今週は勘三郎さんの一周忌もありましたが、今でも実感がわかないというか、もっと見たいという思いが続いています。

シネマ歌舞伎は以前玉三郎さんの「天守物語」などを見ましたが、舞踊は初めてです。
よかったです。大きいスクリーンで見られて。
心技体の揃った勘三郎さんの踊り。これだけの名手ともなると「人が踊ってる」感じがしなくなるんですねえ。
上手に踊るものではなくて、踊りそのものを見てる感じというか、、うまく説明できませんが。
吉田都さんのバレエとかもそう思います。
劇場で生で見ると、きっと映像とはまた違う印象になると思います。
以前歌舞伎座の幕見席から見た勘三郎さんは体の周りに空気の層みたいのを纏っているように見えました。
でも勘三郎さんの場合は、もう「劇場で生で見る」なんて機会は永遠にないわけですよね。

あと、生だとあまり目の行かない長唄囃子方の表情とかテクニックもつぶさに見られて、これはシネマ歌舞伎の醍醐味かと。
特に胡蝶の後、獅子の精が登場するまでの、あの地鳴りが聞こえるような緊張感、あれはすごかった。

胡蝶の二人、片岡千之助さんと中村玉太郎さんも素晴らしかった。
思わず「さん」付けで書いちゃったけど当時8歳。
めちゃくちゃ愛らしいお顔と仕草で、踊りのほうは子供とは思えないくらいに巧い。
二人は現在中学生だそうです。将来が楽しみですね。

そういえば本編の前に短い紹介映像があったんですが、そこで映っていた六世尾上菊五郎、十七世中村勘三郎の姿がふっと勘三郎さんに重なるような感覚があって、そういう芸の継承というのも歌舞伎の楽しみなんだろうなあ。
もしお金があったらきっともっとはまってしまうだろうなあ、と。