読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

卯辰山山麓寺院群「心の道」お寺めぐり

3月に入って、なんとなく春の気配が感じられるようになると、どっか旅行に行きたくなります。
が、そうそう簡単に遠出もできないので、手っ取り早く金沢市内でお寺めぐりをしてきましたよ。

心の道・案内板

卯辰山山麓寺院群は、加賀藩3代利常公の時代に真宗以外の寺院が集められたのが起こりとされています。
スタート地点の天神橋までは武蔵からふらっとバスで出ました。

心の道

山裾の起伏の多い地形にお寺が密集しており、周りは住宅地になっています。
山沿いに住宅地が造成されるのは現代でもよくありますが、藩政期に開けた町となると、今のものとは趣が大分違っていて、細い路地や階段がそこかしこにあって、それを辿っていくのが面白いです。
階段を登るのはしんどいですが、東山から尾張町にかけての街並みを高いところから見晴らすのは爽快でした。

お寺の門前には、加賀前田家とのつながりであったり、泉鏡花の小説の舞台となったことであったり、といった由緒書きがあるので、読んでいるだけでも楽しい。

心の道2

真成寺では、初代中村歌右衛門さんのお墓にもお参りできました。
松竹や成駒屋播磨屋萬屋さんなどから寄進された立派な玉垣を猫が一匹くぐって行きました。
そのお隣の龍国寺は、境内にお稲荷さんが祀られています。
加賀友禅の祖とされる宮崎友禅斎のお墓があることから、加賀友禅の作家さんやお店から寄進された真っ赤な鳥居が幾重にも重なっているのが不思議な感じでした。
また、茶道裏千家の祖、仙叟宗室のお墓がある月心寺、「飴買い幽霊」の伝説が残る光覚寺など、興味深いお寺がだくさんありました。

が、自分以外の観光客には全然会いませんでした。
すぐ近くのひがし茶屋街には、東京か?!(イメージ)っていうくらい大勢の人が詰めかけているのに。
まあ、石畳でも敷いて民家に格子戸でも嵌めて、カフェや土産物店でも開けば、人は来るでしょうが。
幸いなことに、今のところ庶民的な生活感まる出しなので、その気配はなさそうです。
金沢市が「心の道」として案内板をあちこちに設置しており、観光目的の人が訪れても大丈夫です。
(もちろん、マナー違反や迷惑行為をしないことが大前提です)

daichiさん(@4daichi14)が投稿した写真 -

ありきたりの観光地では満足しない人は、ひがし茶屋街で1時間でも自由時間があれば、これらのお寺のいくつかを訪ねてみられてはいかがでしょうか。

ちなみに、帰りに尾張町の「ニワトコ」でランチを食べました。
店内での写真撮影を禁止しているおかげでしょうか、近江町市場やひがし茶屋街からもすごく近いのに、静かで落ち着いていて、物静かな女子がのんびり過ごしていたりします。
ご飯とおかずとお味噌汁と小鉢が全部美味しくて、店内はおしゃれ(PASCOのCMに出てそうな感じ)です。

ニワトコ
URL : http://niwatoko.jp