読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

原田マハ 「楽園のカンヴァス」

ずいぶん前に人から勧められていた小説。
やっと読めました。

名画と画家にまつわる謎解きということで、アクション・シーンのない「ダヴィンチ・コード」のような。
プロローグとエピローグは(私と同年代の)日本人女性の視点で描かれていて、この女性は地味で平凡な女性で、実はすごい人なんだけども、親近感がわくというか興味をそそられるというか。
それ以外の部分はMOMA学芸員(キュレーター)、ティム・ブラウンの視点でスリリングに。
そしてさらに劇中劇ならぬ、物語の中でもう一つの謎めいた物語を読んでいく構成になっています。
複雑そうですが、読んでいく分には難しくないです。むしろ物語に引き込まれるのでどんどん読めてしまいました。