二兎社公演 「書く女」能登演劇堂にて
今日は黒木華さん木野花さん平岳大さんのお芝居です。能登演劇堂って初めて来た。 pic.twitter.com/j1EK8oV8pZ
— /*daichi*/ (@4daichi14) 2016, 2月 6
黒木華さんのファンです。
大好きな宮尾登美子さんの小説を映像化するなら、今は黒木さんがいいなあとよく妄想します。
「小さいおうち」もそうだったけど、古風で、透明感があって、かつ情熱を秘めた佇まいが素敵です。
そんな黒木さんのお芝居を石川県内で見られる、しかも土曜日ということで、さっそくチケットを申し込みました。
金沢駅からの観劇バス付きです。
観劇バスは往復3500円。立派な大型バスでした。県外からのお客様もいらして、満員で出発しました。
ここで一つ、分かったこと。観劇バスの車内は飲食禁止だし、開演の1時間前には会場に着いてるので、お昼は現地で好きなものを買って食べるべし‼︎
会場ロビーではお弁当やパンはもちろん、特産の牡蠣料理やらお餅やらを売っていて、これがまた全部食べたいくらいに美味しそうでした。誘惑に抗えず、お土産にパンを買いました。
さて、そんなお芝居の感想も少し。
幕が開くと、坂が多く入り組んだ本郷の路地(以前、一葉の井戸を見ようとさまよって、結局たどり着けなかった)が、いくつもの階段で再現されていて、人々が行き交います。
黒木さん演じる夏子(樋口一葉)は、書くことへの情熱を滾らせ、また若い女性ながら戸主として家を支える責任を負っています。
家を取り仕切るのは夏子の母で、割とガッツがあるというか、上昇志向が強いというか、
そして、そんな家の中の仕事を一手に引き受け、縫い物の仕事などもこなしつつ、夏子を支え続けます。
樋口家はこの女3人が貧乏に耐え、肩を寄せ合いながら必死に暮らしています。
一葉の小説が雑誌に載るようになって、若い作家たちが出入りするようになった頃、ようやくキラキラ時代を迎えるんだけど、それ以外は薄暗い部屋にポツンと火鉢があるだけのような家。
夏子の小説の師である半井桃水は、優しくて男前で、でもなぜだか決して女性を幸せにはしてくれない雰囲気が、、
演者は平岳大さんでした。
暗い闇の向こうから、一瞬きらっと輝いた、その光の美しさを切り取ったようなお芝居でした。
最後泣いてしまいましたよ。