高砂百合(タカサゴユリ)の花
夏の終わり、大気に秋の気配が混ざる頃になると、あぜ道に沿ってニョキニョキと百合の芽が伸びてきます。
カサブランカなどと違って地味ーな百合ですが、いっせいに咲いているのはなかなか見ごたえがあります。
また日が暮れたあと、かすかに甘い匂いがするのもいいですね。
夜の百合というとバレエ「ジゼル」の第2幕を連想してしまいます。
たぶんジゼルの墓参りに現れたアルブレヒトが、両手いっぱいに真っ白な百合の花を抱えていたのが印象に残っているのでしょう。
また、ウィリたちの真っ白なクラシックチュチュも百合の花のイメージに合いますし。
ところでこの名もなき野良百合、ずっと鉄砲百合(テッポウユリ)かな?と思っていましたが、開花時期からしてどうやら鉄砲百合ではなく高砂百合(タカサゴユリ)のようです。
タカサゴユリの特徴として、
・夏期は夏。
・テッポウユリよりも葉っぱが細い。
・花弁の外側に赤褐色の筋が入っている。
ただ、左の写真は赤褐色の筋がはっきりとはみとめられないですね。
テッポウユリとタカサゴユリの自然雑種でシンテッポウユリというのもあるのだそうです。
うーん、やっぱり野良百合かあ。
こちらも今見ごろを迎えています。
ネットで名前を調べたら、花虎の尾(ハナトラノオ)というようです。
虎の尾といえば初夏に咲く岡虎の尾しか知りませんでした。。
岡虎の尾はお茶花なんかでよく使われますよね。