読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

東京バレエ団 「ドン・キホーテ」

去年の世界バレエフェスティバルで「パリの炎」を見て以来、すっかりファンになってしまったダニール・シムキンさんがゲストということで、東京バレエ団のドン・キホーテを観て来ました。
とっても楽しくてハッピーなバレエでした!

ドン・キホーテ

私の席は前から11列目ということで、オペラグラスなしにダンサーの表情までしっかり楽しめたのですが、ただ、思いっきり端っこ。(今度は上手の端)
つまり、すべてのパを2番(エファッセ)の方向から見てたわけで、1番が8番で2番が1番で・・・みたいなこんがらがった状態で、正直いうと今回はバレエのテクニック的なことは何にもわからなかったです。。

ただ、シムキンくん最高!!
跳躍は柔らかいし、ピルエットはずっと回ってるし、いい意味で予想を裏切るというか期待値を上回るパフォーマンスを見せてくれて、そのたびに客席全体が震えるような感覚・・・去年のバレエフェスと同じ感覚を味わいました。
爽やかでちゃめっ気たっぷりのバジルでした。

対するキトリ役の小出領子さんは時に姉さん女房的な表情を見せつつも、嫌味のない雰囲気で好感度高かったです。
1幕夢の場でのドゥルシネア姫はキトリとはまた違った雰囲気で(どちらかと言うとこっちのほうがイメージどおり)とてもきれいでした。
そして2幕のグランでは、もう、全身から幸せオーラが出ていて、見ているこっちまでメロメロ・・・とろけそうな気持ちになりましたー。

そのグランですが、主役の2人を見つめていると、どうしてもその後に座っているドン・キホーテサンチョ・パンサ、ガマーシュ、ロレンツォの4人組が目に入ります。
4人ともノリノリでグランを見てる。芸達者!
特にガマーシュ(平野玲さん)がおかしくて。
バジルが踊れば「あんなやつ大したことないよ。僕のほうが男前なのに」と隣のロレンツォにブツブツ言い、キトリが登場すれば「かーわいい!」というマイム。
なんか芸が細かくて目が釘付けになってしまいました。
結局、長い長い(本当に長かった)カーテンコールの間もその濃いーキャラを最後までつらぬいてて面白かったー!

そのほかではキトリの友人を踊った佐伯知香さんが可愛かった。
容姿も可愛いですが、踊りのほうもラインがきれいで美しかったです。

あとキューピッド役の高村順子さん。
本当に少年のような元気で愛らしい踊りで、彼女がちびキューピッドたち(小学生)を連れて出てくると舞台上がぱあっと明るくなります。

エスパーダの後藤さんはとにかく足がきれいでノーブルな雰囲気。
メルセデスは奈良春夏さん。美人だけど個人的にメルセデスはもっと姐さん的な雰囲気のほうが好み。
セギディーリャやファンダンゴ、闘牛士の群舞はとにかく賑やかで華やかで楽しかった!

ガラもいいけど、やっぱ全幕っていいですね。
グランまでぐーっと盛り上げていって、フィナーレはとにかく華やか!
生演奏も楽しめたし。

ところで終演後楽屋口で待ってて(ミーハー)思ったんですが、ほぼスッピンみたいな状態で出てこられる方もいらしたんですが、みなさん、めちゃめちゃ綺麗!可愛いし肌も綺麗。
バレリーナってすごいなあ。


キトリ/ドゥルシネア姫 小出領子
バジル ダニール・シムキン
ドン・キホーテ 森川茉央
サンチョ・パンサ 高橋竜太
ガマーシュ 平野玲
メルセデス 奈良春夏
エスパーダ 後藤晴雄
ロレンツォ 永田雄大

2人のキトリの友人 西村真由美、佐伯知香

若いジプシーの娘 吉岡美佳
ドリアードの女王 田中結子
キューピッド 高村順子

指揮 ヴァレリー・オブジャニコフ
演奏 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2010年8月20日
ゆうぽうとホール