読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

ビタルコーヒー [俵町]

我が家からなんと車で15分以内で行けてしまうというスキー場、「医王山スキー場」の駐車場の近くにある、ログハウスっぽいコーヒー屋さんです。

この前初めて行きました。

had a cup of coffee in a cosy log cabin

daichiさん(@4daichi14)が投稿した写真 -

席数は少なめですが、かえって小ぢんまりしてて居心地がいいですし、いかにもスキー場の近く、という風情なのも素敵です。
もちろんコーヒーは美味しかったです。
イグノーベル賞受賞者でもあるコーヒー学の権威、金大名誉教授の廣瀬博士の監修だとか。
そりゃすごい。
近くなのでまた行こうと思います。

ビタルコーヒー
http://www8.ocn.ne.jp/~ign/

潮博恵 「古都のオーケストラ、世界へ! ──『オーケストラ・アンサンブル金沢』がひらく地方文化の未来」

去年出版されて以来、気になっていた本です。


古都のオーケストラ、世界へ! ──「オーケストラ・アンサンブル金沢」がひらく地方文化の未来古都のオーケストラ、世界へ! ──「オーケストラ・アンサンブル金沢」がひらく地方文化の未来
(2014/09/12)
潮博恵

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図書館で借りて読みました。
少なくとも年に1、2回、多い年はもっと聞きに行っているオーケストラ・アンサンブル金沢についての綿密な取材をもとに書かれている本です。

金沢に住み始める前はアンサンブル金沢のこともよく知らなかったので、オーケストラ創設期のこととか初めて知ったことが多くてとても興味深かったです。
駅前に県立音楽堂ができたのと、金沢に嫁いできたのがほぼ同時期だったという、、音楽堂がない駅前なんて、ちょっと想像できないんだけれど。
しかも、ちょいちょい聞きに行くようになったのが井上道義さんが音楽監督になられてからだし。
本書の前半は、80年代から現在にいたる金沢の現代史としても読み応えがありました。

そして後半は運営の話、特に地域でのオーケストラの役割とか財政的なこととかは、納税者として他人事ではなく気にかけていかねばならぬ話題ですよね。難しいけど。
品物やサービスにかけるお金は節約できるけれども、文化とか技術とかの場合は、いちど廃れると復活させるのが難しい面もあるので、多少の出費は必要な気がしてきました。最近。
伝統工芸とか伝統芸能とかも同じですよね。

金澤大演芸まつり 「東西花形落語会」

音楽堂で落語の大イベントが催されると知り、さっそくチケットを取って主人と行ってきました。

rakugo.jpg


行ったのは最終日のお昼の「東西花形落語会」。
お江戸と上方、両方の落語をいっぺんに楽しめるという、ビギナーには嬉しい企画です。
と、同じことを考えた人が多かったのか、開場前には長蛇の列。
客席はほぼ満席。私も主人も知人にばったり会うなど、大盛況でした。

落語は、Eテレでやってる「日本の話芸」で時々見るくらいで、生で聞くのはこれが初めて!
やっぱり生で聞くのっていいですね。
客席も笑いが絶えず、私も思わず声を出して笑ってたり。

当日の番組はこちらでした。

桂 団治郎 「子ほめ」
桂 吉弥 「ちりとてちん
三遊亭 歌武蔵 「猫の茶碗」
月亭 八方 「軒付け」
(中入り)
柳家 花緑蜘蛛駕籠
米団治 「稽古屋」

素晴らしい! ビギナーでなくとも大満足の内容ではないでしょうか。
わたし的には、あの「ちりとてちん」が生で聞けたのがよかったなあ。
笑ったー。
あと、おやつコーナーのぜんざいも美味しかったです。

第43回ローザンヌ国際バレエコンクール 決戦と結果

今年もファイナルのストリーミング中継を見ています。
ここ数年、決戦の進行がテンポ良くて、クラシックバリエーションとコンテンポラリーバリエーションはあっという間に終わってしまいますね。

決戦出場者のリスト
http://www.prixdelausanne.org/wp-content/uploads/2014/06/Finale-par-ordre-de-dossard.pdf

今年は残念ながらものすごい睡魔に襲われてて、ちゃんと見られなかった人も多いんですが、、
コンテのレベルがすごく高かった気がします。。あと15歳でも大人っぽい表現する人が多いなと感じました。


スカラシップを獲得した皆さんです。

1位 Lee Harrison (オーストラリア/白鳥の湖のトロワ/Solo for Diego)
2位 Park Jisoo (韓国/バヤデール/Le Sacre du Printemps)
3位 伊藤充 (日本/白鳥3幕/Solo for Diego)
4位 Pinheiro Miguel (コンテンポラリーダンス賞/ポルトガル/眠り3幕/Desde Otello)
5位 金原里奈 (日本/ジゼル/Saraband)
6位 MacKay Julian (アメリカ/ジゼル2幕/Solo for Diego)
観客賞、ベストスイス賞
Spichtig Lou (スイス/オーロラ3幕/Le Sacre du Printemps)

こうやって見ると、居眠りしながら中継見てたとはいえ、スカラ取ってる人は大体印象に残ってるね。
速水さんのドンキも良かったんだけどなあ。

宮尾登美子 「めぐる季節を生きて」

宮尾登美子さんが亡くなられました。
今まで美しい物語を生み出してくださったことに、読者の一人として感謝の気持ちでいっぱいです。
まだ読んだことのないエッセイを図書館で見つけたので、借りてきて読みました。


めぐる季節を生きてめぐる季節を生きて
(2002/05)
宮尾 登美子

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「女のこよみ」は昭和60年から61年にかけて「家の光」(農協から出てる?雑誌)に連載されたエッセイをまとめたもの。
最初の結婚生活での農村の暮らしを回顧したもので、戦中から戦後間もないころの暮らしぶりを描いた貴重な記録でもあります。
(自伝的小説では「仁淀川」のころにあたります。)
とにかくこのころの農家っていうのは何でも自分たちで工夫して生み出すし、すごく物を大切にして、何度も再利用しているようすについて、(知ってはいましたが、)生き生きとした筆致で描かれてて目に浮かぶようです。

「女のあしおと」は雑誌など色んなところに寄稿した文章が集められていて、こちらも一連の自伝的小説や「陽暉楼」、「寒椿」、去年読んだ「楊梅の熟れる頃」の舞台をなぞるような懐かしさでした。

「花のきもの」は雑誌「マダム」に昭和57年から58年まで連載された、着物の柄にまつわる回想録。
幼少時の暮らしや思春期のこと、満州での辛い経験と引き揚げ、農村での暮らし等々、今までに読んだ宮尾作品の世界と繋がっていて、ページをめくるのが楽しかったです。
もちろん昔のきもの事情が垣間見られるのも楽しかったです。

第43回ローザンヌ国際バレエコンクール開幕

今年もいよいよ今日からローザンヌ国際バレエコンクールが始まりますね。

コンクール期間中は、YouTubetwitterFacebookinstagram と色々な形で情報が発信されますが、今までは決戦だけだったライブストリーミングが、今年は毎日見られるのが目玉でしょうか。
http://www.prixdelausanne.org/multimedia/live-streaming/
時差もあるので、平日はなかなか見られないと思いますが、毎年恒例?決戦だけは夜更かしして見ようと思います。

中谷宇吉郎 雪の科学館 [加賀市]

小松・加賀方面へドライブしてきました。

まずは小松駅近くの「餃子菜館 勝ちゃん」で餃子、海老チャーハン、塩焼きそばを食べました。

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餃子が有名なお店だそうで、ほんとに美味しかったです。


その後、加賀市中谷宇吉郎 雪の科学館 へ。

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柴山潟を望む絶妙なロケーションで、小さな建物だけど館内の回遊性もよく、窓から見えるティールームや柴山潟の風景も「絵になってる」。
最初に中谷博士を紹介する短い映画を見たんですが、若き日の中谷博士が俳優の菅田将暉さんに似ていると思ったらそればっかり気になってました(笑)
その後、雪の結晶に関する3つの実験を見学。
大人が見てもどれも面白かった! ダイヤモンドダストきれいだったし。
展示もよかった。雪の結晶はきれいだし、中谷博士の本を読みたくなったし。
(中谷博士が生きた時代背景が、朝ドラ好きにはたまらん。ちょうどジブリ映画「風立ちぬ」とかも同時代かな。)
博士は、研究者としても超一流でありつつ、漱石門下の寺田寅彦の薫陶を受けたからか、文筆家としての業績もあり、絵や踊り(助六の稽古をされている写真が展示されていました)も嗜まれてて、やっぱり昔の偉人ってかっこいいなあ。


その後、科学館に併設されているTeaRoom「冬の華」でお茶。

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さっき餃子食べたとこで、全くお腹空いてなかったんですけど、加賀まで来ることもなかなかないですし、せっかくなので (^_^;)
柴山潟に浮かぶ無数の水鳥を眺めながらゆっくりとコーヒー。最高でした。