干支の芸能シリーズ 「未の芸能」
石川県立音楽堂 邦楽ホールでの公演、「未の芸能」を見てきました。
この「干支の芸能」シリーズは、今年の「未の芸能」で十二支が一周するということで、最後にやっと見に行けたという感じです。
創作浪曲 メリーさんのひつじ
小唄 小唄でつづる十二支
舞踊長唄 臥猫
という構成。
ひつじにちなんだ伝統芸能が「殆どない」とかで、こういったラインナップになったようですが、バラエティーに富んでいておもしろかったです。
国本武春さんの創作浪曲は、忠臣蔵の松の廊下から田村邸の別れまで。
(えー、浅野内匠頭が未年だったとかなんとか)
というより、客席みんなで掛け声の練習をさせられたんですが、そっちの印象の方が強かったり、、
「待ってました!」「たっぷり!」「名調子!」「日本一!!」だそうです...
続いて「小唄でつづる十二支」。
よく分かっていないものの、やっぱり小唄いいなあ。
サッと三味線を取り出して、季節の小唄やちょっと艶っぽいやつを口ずさんだりできたらすごく格好いいと思う。
いつかお稽古事してみたいです。
そして、片岡愛之助さんと中村壱太郎さんによる舞踊長唄「臥猫」。
前日まで大阪松竹座で中村鴈治郎さんの襲名披露公演されてて、翌27日に金沢で舞台だから、ほんと歌舞伎役者さんってみなさんエネルギッシュだわ。。
愛之助さんが家元をされている上方舞の楳茂都流に伝わる踊りながら、愛之助さんも演じられるのは初めてというレアな演目。
(バレエでは猫の踊りってメジャーなんですけどね)
幕開きは猫を擬人化したお染久松の衣装でにゃあにゃあ踊り(「ニャン」というよりは「にゃあ」という感じでした)、ラスト近くで引き抜いたら三毛猫模様の着物になって、ますます可愛くフィナーレ。
そりゃもう可愛らしい踊りで、終始ニヤニヤしながら見ちゃいましたよ。
壱太郎さんが愛らしいのは分かりきってましたwが、愛之助さんも可愛く柔らかく、時に格好いい表情を見せてくれてすごく楽しかったです。
(今回は何と3列目で堪能しました)
バレエと違ってパドゥシャで跳び回ったりはせず、日向ぼっこしているようなのんびりした踊りでした。
長唄も、オーケストラの楽器のようにニャーニャー弾いたり吹いたりはないんですが、歌詞が可愛かった。
今回、親切にもプログラムに歌詞が全部出てましたので、ちょっとご紹介します。
同じ想いに立てた尾は
短夜の月おちかたに曙告ぐる鐘の声
ぽんと撞きゃにゃんと鳴く
ぽぽんのぽんと撞きゃ
にゃにゃんのにゃんと鳴く
鳴いて別れて浮名にたちて
辛気くささの蚤せせり
こちらは音楽堂主催公演名物(?)のおやつ。
たろうさんの上生「ひつじ」です。
愛之助さんもブログで書いてくださってましたが、邦楽ホール、いいホールです。
地方でもこういうホールがあると役者さんも来てくださいます。
本日18:30開演!石川県立音楽堂 邦楽ホールにて
http://ameblo.jp/6ainosuke/entry-11982234686.html