金澤大演芸まつり 「東西花形落語会」
音楽堂で落語の大イベントが催されると知り、さっそくチケットを取って主人と行ってきました。
行ったのは最終日のお昼の「東西花形落語会」。
お江戸と上方、両方の落語をいっぺんに楽しめるという、ビギナーには嬉しい企画です。
と、同じことを考えた人が多かったのか、開場前には長蛇の列。
客席はほぼ満席。私も主人も知人にばったり会うなど、大盛況でした。
落語は、Eテレでやってる「日本の話芸」で時々見るくらいで、生で聞くのはこれが初めて!
やっぱり生で聞くのっていいですね。
客席も笑いが絶えず、私も思わず声を出して笑ってたり。
当日の番組はこちらでした。
桂 団治郎 「子ほめ」
桂 吉弥 「ちりとてちん」
三遊亭 歌武蔵 「猫の茶碗」
月亭 八方 「軒付け」
(中入り)
柳家 花緑 「蜘蛛駕籠」
桂 米団治 「稽古屋」
素晴らしい! ビギナーでなくとも大満足の内容ではないでしょうか。
わたし的には、あの「ちりとてちん」が生で聞けたのがよかったなあ。
笑ったー。
あと、おやつコーナーのぜんざいも美味しかったです。
第43回ローザンヌ国際バレエコンクール 決戦と結果
今年もファイナルのストリーミング中継を見ています。
ここ数年、決戦の進行がテンポ良くて、クラシックバリエーションとコンテンポラリーバリエーションはあっという間に終わってしまいますね。
決戦出場者のリスト
http://www.prixdelausanne.org/wp-content/uploads/2014/06/Finale-par-ordre-de-dossard.pdf
今年は残念ながらものすごい睡魔に襲われてて、ちゃんと見られなかった人も多いんですが、、
コンテのレベルがすごく高かった気がします。。あと15歳でも大人っぽい表現する人が多いなと感じました。
スカラシップを獲得した皆さんです。
1位 Lee Harrison (オーストラリア/白鳥の湖のトロワ/Solo for Diego)
2位 Park Jisoo (韓国/バヤデール/Le Sacre du Printemps)
3位 伊藤充 (日本/白鳥3幕/Solo for Diego)
4位 Pinheiro Miguel (コンテンポラリーダンス賞/ポルトガル/眠り3幕/Desde Otello)
5位 金原里奈 (日本/ジゼル/Saraband)
6位 MacKay Julian (アメリカ/ジゼル2幕/Solo for Diego)
観客賞、ベストスイス賞
Spichtig Lou (スイス/オーロラ3幕/Le Sacre du Printemps)
こうやって見ると、居眠りしながら中継見てたとはいえ、スカラ取ってる人は大体印象に残ってるね。
速水さんのドンキも良かったんだけどなあ。
宮尾登美子 「めぐる季節を生きて」
宮尾登美子さんが亡くなられました。
今まで美しい物語を生み出してくださったことに、読者の一人として感謝の気持ちでいっぱいです。
まだ読んだことのないエッセイを図書館で見つけたので、借りてきて読みました。
めぐる季節を生きて (2002/05) 宮尾 登美子 商品詳細を見る |
「女のこよみ」は昭和60年から61年にかけて「家の光」(農協から出てる?雑誌)に連載されたエッセイをまとめたもの。
最初の結婚生活での農村の暮らしを回顧したもので、戦中から戦後間もないころの暮らしぶりを描いた貴重な記録でもあります。
(自伝的小説では「仁淀川」のころにあたります。)
とにかくこのころの農家っていうのは何でも自分たちで工夫して生み出すし、すごく物を大切にして、何度も再利用しているようすについて、(知ってはいましたが、)生き生きとした筆致で描かれてて目に浮かぶようです。
「女のあしおと」は雑誌など色んなところに寄稿した文章が集められていて、こちらも一連の自伝的小説や「陽暉楼」、「寒椿」、去年読んだ「楊梅の熟れる頃」の舞台をなぞるような懐かしさでした。
「花のきもの」は雑誌「マダム」に昭和57年から58年まで連載された、着物の柄にまつわる回想録。
幼少時の暮らしや思春期のこと、満州での辛い経験と引き揚げ、農村での暮らし等々、今までに読んだ宮尾作品の世界と繋がっていて、ページをめくるのが楽しかったです。
もちろん昔のきもの事情が垣間見られるのも楽しかったです。
第43回ローザンヌ国際バレエコンクール開幕
今年もいよいよ今日からローザンヌ国際バレエコンクールが始まりますね。
コンクール期間中は、YouTube、twitter、Facebook、instagram と色々な形で情報が発信されますが、今までは決戦だけだったライブストリーミングが、今年は毎日見られるのが目玉でしょうか。
http://www.prixdelausanne.org/multimedia/live-streaming/
時差もあるので、平日はなかなか見られないと思いますが、毎年恒例?決戦だけは夜更かしして見ようと思います。
中谷宇吉郎 雪の科学館 [加賀市]
小松・加賀方面へドライブしてきました。
まずは小松駅近くの「餃子菜館 勝ちゃん」で餃子、海老チャーハン、塩焼きそばを食べました。
餃子が有名なお店だそうで、ほんとに美味しかったです。
柴山潟を望む絶妙なロケーションで、小さな建物だけど館内の回遊性もよく、窓から見えるティールームや柴山潟の風景も「絵になってる」。
最初に中谷博士を紹介する短い映画を見たんですが、若き日の中谷博士が俳優の菅田将暉さんに似ていると思ったらそればっかり気になってました(笑)
その後、雪の結晶に関する3つの実験を見学。
大人が見てもどれも面白かった! ダイヤモンドダストきれいだったし。
展示もよかった。雪の結晶はきれいだし、中谷博士の本を読みたくなったし。
(中谷博士が生きた時代背景が、朝ドラ好きにはたまらん。ちょうどジブリ映画「風立ちぬ」とかも同時代かな。)
博士は、研究者としても超一流でありつつ、漱石門下の寺田寅彦の薫陶を受けたからか、文筆家としての業績もあり、絵や踊り(助六の稽古をされている写真が展示されていました)も嗜まれてて、やっぱり昔の偉人ってかっこいいなあ。
その後、科学館に併設されているTeaRoom「冬の華」でお茶。
さっき餃子食べたとこで、全くお腹空いてなかったんですけど、加賀まで来ることもなかなかないですし、せっかくなので (^_^;)
柴山潟に浮かぶ無数の水鳥を眺めながらゆっくりとコーヒー。最高でした。
干支の芸能シリーズ 「未の芸能」
石川県立音楽堂 邦楽ホールでの公演、「未の芸能」を見てきました。
この「干支の芸能」シリーズは、今年の「未の芸能」で十二支が一周するということで、最後にやっと見に行けたという感じです。
創作浪曲 メリーさんのひつじ
小唄 小唄でつづる十二支
舞踊長唄 臥猫
という構成。
ひつじにちなんだ伝統芸能が「殆どない」とかで、こういったラインナップになったようですが、バラエティーに富んでいておもしろかったです。
国本武春さんの創作浪曲は、忠臣蔵の松の廊下から田村邸の別れまで。
(えー、浅野内匠頭が未年だったとかなんとか)
というより、客席みんなで掛け声の練習をさせられたんですが、そっちの印象の方が強かったり、、
「待ってました!」「たっぷり!」「名調子!」「日本一!!」だそうです...
続いて「小唄でつづる十二支」。
よく分かっていないものの、やっぱり小唄いいなあ。
サッと三味線を取り出して、季節の小唄やちょっと艶っぽいやつを口ずさんだりできたらすごく格好いいと思う。
いつかお稽古事してみたいです。
そして、片岡愛之助さんと中村壱太郎さんによる舞踊長唄「臥猫」。
前日まで大阪松竹座で中村鴈治郎さんの襲名披露公演されてて、翌27日に金沢で舞台だから、ほんと歌舞伎役者さんってみなさんエネルギッシュだわ。。
愛之助さんが家元をされている上方舞の楳茂都流に伝わる踊りながら、愛之助さんも演じられるのは初めてというレアな演目。
(バレエでは猫の踊りってメジャーなんですけどね)
幕開きは猫を擬人化したお染久松の衣装でにゃあにゃあ踊り(「ニャン」というよりは「にゃあ」という感じでした)、ラスト近くで引き抜いたら三毛猫模様の着物になって、ますます可愛くフィナーレ。
そりゃもう可愛らしい踊りで、終始ニヤニヤしながら見ちゃいましたよ。
壱太郎さんが愛らしいのは分かりきってましたwが、愛之助さんも可愛く柔らかく、時に格好いい表情を見せてくれてすごく楽しかったです。
(今回は何と3列目で堪能しました)
バレエと違ってパドゥシャで跳び回ったりはせず、日向ぼっこしているようなのんびりした踊りでした。
長唄も、オーケストラの楽器のようにニャーニャー弾いたり吹いたりはないんですが、歌詞が可愛かった。
今回、親切にもプログラムに歌詞が全部出てましたので、ちょっとご紹介します。
同じ想いに立てた尾は
短夜の月おちかたに曙告ぐる鐘の声
ぽんと撞きゃにゃんと鳴く
ぽぽんのぽんと撞きゃ
にゃにゃんのにゃんと鳴く
鳴いて別れて浮名にたちて
辛気くささの蚤せせり
こちらは音楽堂主催公演名物(?)のおやつ。
たろうさんの上生「ひつじ」です。
愛之助さんもブログで書いてくださってましたが、邦楽ホール、いいホールです。
地方でもこういうホールがあると役者さんも来てくださいます。
本日18:30開演!石川県立音楽堂 邦楽ホールにて
http://ameblo.jp/6ainosuke/entry-11982234686.html
シネマ歌舞伎 「二人藤娘 / 日本振袖始」
昨日ですが、御経塚イオンでシネマ歌舞伎を見てきました。
玉三郎が語るシネマ歌舞伎『二人藤娘/日本振袖始』
http://www.kabuki-bito.jp/news/2015/01/post_1205.html
「二人藤娘」。去年のお正月に大阪松竹座で見てきましたが、スクリーンで見るとまた別の見所があって、全く違う作品のようでした。
玉三郎さん、七之助さんの美しいお顔が大きく映し出されると、なんかもう、メロメロになってしまいます。
玉三郎さんはくつろいだ感じで時に楽しそうに(いえ、もちろん重たいお衣装をつけての踊りですから、その雰囲気は表現の一部なんだと思いますが... )、そして七之助さんのひたむきな姿が何とも色っぽくて ///
「日本振袖始」の米吉さんもそうですが、一心に取り組む姿って時にこんなに色っぽいものなんですね。
そして勘九郎さんの素盞嗚尊(スサノオノミコト)は、とっっっっても格好良かったです。
勘九郎さんってスーパーヒーローが似合うなあ。勘九郎さんのヒーロー役をもっと見たいです。
実は前シテのところでちょっと寝てしまったので(疲れてたんです)、もう一回見にいこうかな。。
そうそう、6月には「三人吉三」も上映されるんですよね。今から楽しみです。