村上春樹 「1Q84 BOOK1」
久々にハードカバーの新刊本を買いました。
1Q84 BOOK 1 (2009/05/29) 村上 春樹 商品詳細を見る |
とり敢えずBOOK1(上巻)を読了。
持ち歩くのも大変だし、ほとんど家の中で読んでました。
まだ半分読んだだけですので、感想は保留。
でも楽しく充実した読書をしています。
あちこちに警句が散りばめられた寓話のようなお話なのは、これまでと同様。
またいつだったか、村上文学と日本の伝統的な文学(源氏物語)との類似点について書かれた記事を夕刊で読んだことがあります。
それを踏まえると、なるほど、天吾が「空気さなぎ」の世界に入り込む感じは夢幻能の雰囲気に似ていなくもない。
(能といえば、青豆姐さんが顔をしかめたときの『顔の筋肉が思い思いの方向に力強くひきつり、造作の左右のいびつさが極端なまでに強調され、あちこちに深いしわが寄り、目が素早く奥にひっこみ、鼻と口が暴力的に歪み、顎がよじれ、唇がまくれあがって白い大きな歯がむき出しになった』っていう顔、能面(般若)を想像してしまったんですけど...)
もちろん、日本的なものだけではなくてほかにも色んな要素がありますが。
さて、材料の準備はできたようです。
どんな展開をして、どんな帰結になるか、下巻が楽しみです。