佐々木譲 「警官の紋章」
「笑う警官」、「警察庁から来た男」に続く北海道警シリーズの第3弾、「警官の紋章」を読みました。
警官の紋章 (ハルキ文庫) (2010/05) 佐々木 譲 商品詳細を見る |
「笑う警官」の本筋とは直接関係のない部分で伏線が張られつつ明らかにされていなかった事件について、ついに佐伯が捜査を開始します。
その事件の全貌というのが、意外ではあるものの、読んでいくうちにすぐ気付けてしまう、という(笑)
まあ、謎解きを意図したものではなくて、作品全体のテーマ性を重視しているのでしょう。
今回も、佐伯、津久井、小島の3刑事は、それぞれ別の任務、違う事件の捜査を担当しているのですが、それがクライマックスで1点に集約するときの気持ちよさ。
そのへんは読んでて止まらなくなりますね。
ちなみに私は津久井のファンです(笑)
新宮もいい味出してます。
シリーズは3部作で打ち止めかと思いきや、4作目の「巡査の休日」が出ています。
実家にあったので、さっそく読もうと思います。