読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

読んだ

警察小説競作 「決断」

この前の「決断」とセットで買ってました。 こちらも人気作家による短編小説集です。決断―警察小説競作 (新潮文庫)(2006/01)新潮社商品詳細を見る逢坂剛 「昔なじみ」 ジリアンが誰か気になりましたけど・・・何か別の作品の後日談だったようで、そちらのほうの…

警察小説競作 「鼓動」

「すごい!」と書かれた帯がついている新潮文庫のシリーズ。 6人の人気作家による短編の競作です。 鼓動―警察小説競作 (新潮文庫)(2006/01)新潮社商品詳細を見る 大沢在昌 「雷鳴」 1幕1場のお芝居のような構成の短いお話。 有名な新宿鮫>シリーズの鮫島が登…

佐々木譲 「警察庁から来た男」

「笑う警官」に続いて続編の「警察庁から来た男」も読みました! 日曜を利用して1日で読了です。 警察庁から来た男 (ハルキ文庫)(2008/05/15)佐々木 譲商品詳細を見る おもしろかったです。もちろん「笑う警官」で出てきた面々が登場します。 津久井は警察庁…

蓑豊 「超・美術館革命」

開館して5年、すっかり金沢市の新しい顔として定着した21世紀美術館の初代館長であり、現・名誉館長である蓑氏の本を読みました。 金沢21世紀美術館の成功のヒミツが満載です。 超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)(2007/05)蓑 豊商品…

海堂尊 「イノセント・ゲリラの祝祭(上・下)」

田口・白鳥シリーズの第4弾。 文庫が出てたのでさっそく買いました。 イノセント・ゲリラの祝祭 (上) (宝島社文庫 C か 1-7)(2010/01/08)海堂 尊商品詳細を見るイノセント・ゲリラの祝祭 (下) (宝島社文庫 C か 1-8)(2010/01/08)海堂 尊商品詳細を見る下巻の…

佐々木譲 「笑う警官」

佐々木譲さんの小説って前から気にはなっていたんですけど、初めて読みました。 とても面白くて最後まで惹きつけられましたし、読みやすい文章で、あっという間に読めました。 去年映画化もされたそうです。笑う警官 (ハルキ文庫)(2007/05)佐々木 譲商品詳細…

森絵都 「いつかパラソルの下で」

爽やかな読後感の、なかなかよいホームドラマでした。いつかパラソルの下で (角川文庫 も 16-5)(2008/04/25)森 絵都商品詳細を見るネタバレは極力したくないんですけど・・・変人と言っていいくらい厳格な父に育てられた25歳の女性が主人公。 今は実家を出てぷ…

宮尾登美子 「成城のとんかつやさん」

新聞や雑誌に寄稿されたエッセイをまとめた1冊。 表題作の「成城のとんかつやさん」をはじめ、多くの作品がほんの数ページの短さ。 きびきびとした文体で日常の楽しみなんかを綴ってあります。 成城のとんかつやさん―記憶の断片 (新潮文庫)(2000/05)宮尾 登…

清水義範 「夫婦で行くイスラムの国々」

久しぶりに旅行記を読みました。 夫婦で行くイスラムの国々 (集英社文庫)(2009/08/20)清水 義範商品詳細を見る50代の筆者が夫人を伴ってイスラムの国々を巡ったさいの旅行記です。 大体1年に1回くらいのペースで、旅行会社の主催するパッケージツアーを利用…

2009年・今年読んだ本

今年2009年に読んだ本は全部で36作品。 上下巻、全3巻など長い作品が目立ちますね。 冊数では去年とあまり変わらないのでは・・・去年2008年に読んだ本のリストはこちらをクリック。ほとんど全部面白かったんですけど 去年にならって特によかった本10作品を選ん…

東野圭吾 「さまよう刃」

映画化されたときに古書店で買って、それっきりになっていたのを思い出して読みました。 あっと言う間に読了です。 さまよう刃 (角川文庫)(2008/05/24)東野 圭吾商品詳細を見る 特に後半は息つく間もない展開で、ちょっとしたどんでん返しもあり、止まらなく…

群ようこ 「馬琴の嫁」

群ようこさんの時代小説「馬琴の嫁」。 タイトルどおり、江戸時代の戯作者、瀧澤馬琴の息子のところに嫁いできた「みち」という女性の一代記です。 馬琴の嫁 (講談社文庫)(2009/11/13)群 ようこ商品詳細を見る よく結婚することを永久就職なんて言ったりしま…

池井戸潤 「シャイロックの子供たち」

シャイロックというのはシェイクスピアの「ヴェニスの商人」に登場する強欲な金貸しの名だそう。 作者の池井戸氏はもと銀行員で、この本もとある都銀の支店を舞台にしたお話です。 シャイロックの子供たち (文春文庫)(2008/11/07)池井戸 潤商品詳細を見る こ…

帚木蓬生 「受命」

今回はちょっと路線を変えて、国際ミステリーみたいなのを読みました。 涙が止まらなくなったあの「閉鎖病棟 (新潮文庫)」の帚木蓬生さんの小説です。 受命 (角川文庫)(2009/09/25)帚木 蓬生商品詳細を見る それぞれの事情から別々に北朝鮮に渡った、日系ブ…

宮尾登美子 「松風の家(下)」

「松風の家」、下巻も読了しました。 主人公の生き方は最後まですがすがしく、途中何度も感動した場面がありましたが、特に用意した最後にははっとさせられ、もう一度泣きそうになりました。 読み終えたあとにはしみじみとした感慨が残りました。 松風の家〈…

宮尾登美子 「松風の家(上)」

久々に宮尾登美子さんの本。 裏を後、千家を伴家にもじって、茶道の家元である家を舞台にしたお話です。 松風の家〈上〉 (文春文庫)(1992/09)宮尾 登美子商品詳細を見る 千利休を祖とし、家職である茶道を永く営んできた後之伴家ですが、時代が明治に変わり…

西村淳 「面白南極料理人」

たまには趣向を変えて。 エッセイ読みました。その名も「面白南極料理人」。タイトルに「面白」ってついてます。 カバーイラストは和田誠さん。 これで面白くなかったら詐欺でしょう。 ちなみに少し前に映画化されたそうで、その一こまでしょう。帯には堺雅…

東野圭吾 「赤い指」

日曜ということもありますが、面白くて1日で読みきりました。 赤い指 (講談社文庫)(2009/08/12)東野 圭吾商品詳細を見る 「容疑者Xの献身」での直木賞受賞後第1作ということで、最近の作品ですから、古いものよりも入り込みやすかったという理由もあるかもし…

東野圭吾 「卒業」

加賀恭一郎シリーズの出発点、「卒業」を読みました。 加賀が刑事になる前、大学生だった頃のお話です。卒業 (講談社文庫)(1989/05/08)東野 圭吾商品詳細を見るこのシリーズ、時間軸を無視して読みたいと思ったものから好き勝手に読んでますが、それぞれの作…

小川洋子 「ミーナの行進」

谷崎潤一郎賞受賞作、小川洋子さんの「ミーナの行進」読みました。 賞にふさわしい、うつくしいお話でした。ミーナの行進 (中公文庫)(2009/06)小川 洋子商品詳細を見る親戚の家にあずけられた主人公が、体の弱い従妹のミーナやその家族たちと過ごす1年を回想…

東野圭吾 「悪意」

「眠りの森」に続いて刑事加賀恭一郎シリーズ。 悪意 (講談社文庫)(2001/01)東野 圭吾商品詳細を見る なかなか手が込んでいて読み応えのあるミステリー(推理小説)でした。 人の心理のウラをかいてくる展開なので、思い込みを捨ててかからねばなりません。 …

森絵都 「風に舞いあがるビニールシート」

信念を貫くひとに憧れます。 自分が信念を持てない中途半端な人間だから。この本に収められている6編の小説の主人公たちは皆信念を持ったひと達。風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)(2009/04/10)森 絵都商品詳細を見る読んでみると信念を貫くのはカッ…

東野圭吾 「眠りの森」

バレエ団で起こった連続殺人事件。 それぞれの事件に関連はあるのか?犯人は?動機は?トリックは? いわゆる推理小説です。眠りの森 (講談社文庫) (1992/04) 東野 圭吾 商品詳細を見る今まで読むバレエといえばバレエ漫画かダンスマガジンみたいな雑誌ばっかり…

宮部みゆき 「名もなき毒」

第41回吉川英治文学賞受賞作、「名もなき毒 -nameless poison」。 お盆休みの後半に読みました。 名もなき毒 (カッパ・ノベルス)(2009/05/21)宮部みゆき商品詳細を見る 宮部みゆきさんは文章がやさしくて、テーマがするどくて、好きです。 本作は「毒」がキ…

東京旅行の参考書 [東京旅行編・10]

最後に、今回の旅行でお世話になった本をご紹介。東京旅行編を最初からご覧になる方→こちらからどうぞ。バレエフェスのチケットが取れたあと、最初に買った本がこちら。 乙女の東京―洋菓子・和菓子店、ホテル・旅館、美術館・博物館、雑貨・化粧品…乙女心の…

佐藤多佳子 「一瞬の風になれ(3)」

いよいよ完結編。 3年生になった新二や連たち、春高陸上部の挑戦を、どきどきしながら、感動しながら読み終えました。 いいですねー。 誰かれ構わず大きな声で薦めてまわりたくなる・・・なるほど、本屋大賞を取るわけです。 中高生が夏休みに読むにもちょうど…

佐藤多佳子 「一瞬の風になれ(2)」

1日1冊・・・けっこうな勢いで読んでいる気がします。 割と余白が多いから、慣れるとさくさく読めるんですよね。 それに短距離走のお話だけに、読んででもスピードアップするとか?? 一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ- (講談社文庫)(2009/07/15)佐藤 多佳子商品…

佐藤多佳子 「一瞬の風になれ(1)」

大学駅伝の世界を描いた「風が強く吹いている」の次は、陸上部の高校生のお話。 これも以前から読みたかったので、文庫本が並んで積まれてたら両方買うでしょう。 ちなみに本屋大賞受賞作とのことです。 一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ- (講談社文庫)(…

三浦しをん 「風が強く吹いている」

前から気になっていた三浦しをんさんの「風が強く吹いている」、文庫で出てたので読みました。 何でも今度映画化されるらしい。 風が強く吹いている (新潮文庫 み 34-8)(2009/06/27)三浦 しをん商品詳細を見る ボロアパートに住む個性的な面々という設定が、…

村上春樹 「1Q84 BOOK2」

ついさっき、1Q84 BOOK 2のほうも読み終えました。 1Q84 BOOK 2(2009/05/29)村上 春樹商品詳細を見る なんというか、BOOK2に入ってから、どうも哀しい予感がして仕方がなかったのですが・・・ この終わり方は人によって救いがあるようにもないようにも取れそう…