読んだり食べたりした記録

旧ブログ「おやつ、読書・・・ときどきバレエのこと。」

横山秀夫 「ルパンの消息」

こんないいお天気の週末だというのに、ひまさえあれば本ばっか読んでて・・・しばらく本屋には近づかないほうがいいかも。

でも、これだけは夢中で読んでしまったのも仕方ないです。


ルパンの消息 (光文社文庫)ルパンの消息 (光文社文庫)
(2009/04/09)
横山 秀夫

商品詳細を見る

横山秀夫さんを紹介する文に必ず載っている受賞歴。
「'91年『ルパンの消息』がサントリーミステリー大賞佳作に。'98年『陰の季節』で第5回松本清張賞、2000年『動機』で第53回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞・・・」
そのなかで唯一未読だったのが、処女作の「ルパンの消息」。
数年前にカッパノベルスから出ていたらしいのですが、本屋さんでは見つけられず、読みたいなあとは思いつつも忘れかけてた今になって(加筆修正のうえ)文庫化!

そして期待を裏切らない面白さでした!
横山秀夫といえば警察小説の旗手ですが、その初期の作品の雰囲気がたっぷり味わえました。
警察内部のぴんと張り詰めた群像劇。
事件に関わる人々の人情話。
細かく張られた伏線とか、謎が謎を呼ぶ展開、あっと驚くどんでん返し。

そりゃ止まらなくもなります。
一気に読んじゃったせいで、お楽しみも終わってしまいました。。